
アシール・バシュラヒール
ジッダ:リモートで勉学に取り組むサウジの学生は水曜日、サイバー攻撃の脅威からコンピューターを守るよう促された。
IT専門家は、大学生がセキュリティプロトコルに従わなければ新学期の開始とともにハッカーの餌食になることを懸念している。
コロナウイルス病(COVID-19)流行防止対策としてリモートで勉学に励む学習者に対するオンライン攻撃を防ぐことを目的として、サウジアラビアのコンピューター緊急対応チーム(CERT)はTwitterアカウントとウェブサイトを通じてコンピューターの安全な使用に関する一連のガイドラインを発行した。
国家サイバーセキュリティ局(NCA)の機関である同チームは、「(学生が)携帯性・移動性を持つデバイスを使って勉強したり複数のネットワークに接続したりすることで、ハッカーの標的になる」と述べた。
CERT は学生に対し、パスワード保護されたネットワークにのみ接続すること、アプリは公式ストアからインストールすること、最新のオペレーティングシステムとウイルス対策ソフトウェアを使ってデバイスを定期的に更新すること、また講義、宿題、研究に使用されるウェブサイトを再確認することを推奨した。
また、外付けハードドライブを使用する際には事前に定期的にスキャンを行うこと、そしてより多く発生していることとして、知らない送信者から送られたリンクをクリックすることや添付ファイルをダウンロードすることを避けるよう勧めた。
国家サイバーセキュリティ局のコンサルタント、ファティマ・アル=アキールはアル・エフバリヤに対し、「Learning Securely」(安全に学ぶ)サイバーセキュリティキャンペーンは学生、保護者、教師に向けてオンライン学習のエチケットを教育することを目的としていると語った。
「リモート学習では、学生や教師がインターネットでアクセスできるeラーニングプラットフォームが中心となるが、インターネットはそれ自体サイバー脅威に満ちたものだ。利用者はこれらの危険性、特にフィッシング詐欺やソーシャルエンジニアリングについて十分に認識する必要がある」と、アル=アキールは語った。
アル=アキールは、ハッカーは対象にとっての関心事をエサにして相手を陥れると指摘する。例えば学生の場合、相手の学生の学校が使用しているeラーニングプラットフォームに関連するメッセージやリンク、あるいは学生の成績記録を共有するのだという。
「教師と教育者は、教室における学習体験を成功に導く上で大きな役割を果たしている。これはサイバーセキュリティにも応用できる可能性がある」
教師は、オンラインで自分を守る方法、オンラインで異常な事態に遭遇した際の対応の仕方、誰に報告すべきかなどを生徒に教えることができる。
「このようなキャンペーンを成功させるためには教師や保護者、またCERTや独自のガイドラインを提供する大学でオンラインのやりとりを担当する学部長など、教育プロセスの関係者とともに協力して取り組む必要がある。これらすべてはキャンペーンに影響を与え、意図したオーディエンスに伝えるために役立つ」と、アル=アキールは付け加えた。
サウジの教育相ハマド・ビン・モハメド・アル・アシェイク博士は、新学年の再開にあたり全レベルの学生に7週間の遠隔学習期間が設けられると発表した。
この決定は、サウジアラビアがCOVID-19パンデミックの影響に取り組み続ける中、関係当局との協議を行った後になされた。
世界的な健康危機の結果、サウジは同国の認定プラットフォームを用いてeラーニングのプロセスを加速させた。教師はリモートで授業を行うことが求められるため、Vschool.saを通じてバーチャル授業が行われる。学校のカリキュラムは、サウジの国家教育ポータルであるiENプラットフォームで提供される。
一方、サウジアラビアは水曜日、新規のCOVID-19関連死亡者33人を発表し、これまでの同疾患による総死亡者数は3,755人となった。
また新規感染患者1,068人が報告され、現時点で累計310,836人がCOVID-19に感染したことになる。保健当局によると、現感染者数は22,136人で、そのうち1,601人が重体だという。
保健省によると、ジャザンではサウジ最多となる新規患者数84人を記録し、マッカでは67人、マディナでは57人が報告された。
さらに1,013人の患者がCOVID-19から回復し、国内の総回復患者数は284,945人となった。
サウジアラビアはこれまでにPCR検査を4,850,659件実施しており、直近の24時間で58,467件の検査が行われている。