
アラブニュース
リヤドの米国大使館およびダーランとジェッダの同国領事館は、米国内の患者を対象とした医療サービス・ケアを提供する研修医制度や臨床プログラムに参加する学生を含む、サウジアラビアの学生のためのビザ面接を限定的に再開する。
同大使館によると、新型コロナウイルス感染防止とソーシャルディスタンス確保のため、面接日は厳しく制限され、米国の学生ビザの発給実績がある場合、および研究プログラムの開始時期が差し迫っている場合が優先されるという。
結婚式への出席、観光のための旅行、妊娠中の親族の支援、毎年恒例の行事への参加などの理由は、緊急ビザ面接の対象にはならない。
大学が発行した有効な入学許可証(I-20)があれば学生ビザを取得できる。大使館によると、渡航予定日が3週間以内であれば、緊急面接リクエストを申請できるという。このオプションの対象は、参加プログラムの開始日が21日以内の学生に限定される。
緊急面接予約を申請するには、その前に一般面接の予約を入れる必要があり、緊急医療や近親族の死亡、緊急の商用のために渡航する必要がある場合、また渡航目的が米国で勉強を再開または開始する場合に限り承認されるという。申請にあたっては緊急性を証明する証拠書類が必要となり、緊急の渡航の理由を偽っていることが判明した場合、ビザ申請の結果に悪影響を与える可能性がある。
米国国務省は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、3月に世界中でビザ発給業務を一時停止し、リヤドの大使館およびダーランとジェッダの領事館は関連するビザ面接予約をキャンセルした。
同省は6月に、コロナウイルス感染が拡大していることから、大使館の非緊急要員および家族の国外退去を決めた。ビザ担当部署は少数のスタッフで運営されている。