
TAREQ AL-THAQAFI
メッカ:ハッジ・ウムラ担当省は、巡礼者は2度目のウムラを予約する際は、1度目の日付から14日間以上空けなければならないこと、また、近日中にAndroidでEatmarnaアプリが発売される旨を発表した。
「巡礼者はウムラを2度行うことができるが、2度目は1度目から14日以上空けなければなりません。そうすることで、皆がコロナウイルス関連で必要な予防措置を取りながらウムラを行えます」と同省の計画戦略長官であるアムル・アル-マッダ博士はArab Newsに伝えた。
同省は現在、衛生上のプロトコルを徹底するため、適切なソーシャルディスタンスを保ちながら巡礼者らがウムラを行える場所を調査中だ。
アル-マッダ氏によると、これまでにウムラに3万5,000件の申請が登録されているという。
巡礼者らは、衛生プロトコルおよび手順に沿い、今年のウムラ計画の第1フェーズにあたる10月4日からウムラを開始する。
第1フェーズでは、各巡礼者に3時間が与えられ、1日に6回ウムラを行うことができる。
さらに同氏は、日没から夜の礼拝までの間はウムラの儀式を禁じ、その時間を清掃や消毒にあてると話す。「巡礼者は真夜中にウムラの儀式を始め、各グループの到着前にその場所の消毒を行います。」
各グループには監督者が付き添い、ソーシャルディスタンスの確保、指示や事前に指定された時間の遵守を徹底する。中心部のホテルには、感染者が発生した場合の隔離部屋も用意される。
第1フェーズから2週間後に予定されている第2フェーズが開始される前には、第1フェーズの総括的なアセスメントが行われ、不十分な点などに対応する。
「王国はハッジ・ウムラシーズン中に世界中のイスラム教徒を守るため、特別警戒態勢を導入し、予防措置に基づいて安心して巡礼が行えるようにします。」とアル-マッダ氏は話す。
「3フェーズ計画により、巡礼者のプロトコル順守に関するフィードバックを受け、現状の調整が可能になります。」
アプリはすでに発売されている見込みだったが、Android側の方針により遅れたという。
アプリはAppleとAndroid両社に対して同時に提案が行われ、Appleの方が早く手続きを完了したとのことだ。
一方、イスラム問題・寄進・宣教・善導大臣のアブドゥラティフ・ビン・アブドゥル・アジズ・アル-シャイフ博士は、承認済みの衛生プロトコルに基づき、すべてのミーカートでウムラ巡礼者を受け入れる準備が整ったと発表。
同氏は、国民、住民およびウムラ巡礼者らの安全を守る上での政府の役割に加え、パンデミック対策における指揮を称えた。