
ノア・ヌガリ
リヤド:11月23日(月)、サウジアラビア外務相がアラブニュースに語ったところによると、ムハンマド・ビン・サルマーン皇太子と米国務長官との会合に、イスラエルの高官は誰も出席しなかったという。
ファイサル・ビン・ファーハン皇太子は、イスラエルのベンジャミン・ネタニヤフ首相が11月22日(日)にNEOMで行われたマイク・ポンペオ国務長官との会談に参加したという報道を否定した。
皇太子によると、その会談にはサウジアラビアの高官ら、ポンペオ氏、そしてジョン・アビザイド在サウジアラビア米国大使のみが出席していたという。
「ムハンマド・ビン・サルマーン皇太子との会談に出席していたサウジアラビア以外の人間は、ポンペオ国務長官と米国大使だけだった」とファイサル皇太子はアラブ ニュースに語った。
I have seen press reports about a purported meeting between HRH the Crown Prince and Israeli officials during the recent visit by @SecPompeo. No such meeting occurred. The only officials present were American and Saudi.
— فيصل بن فرحان (@FaisalbinFarhan) November 23, 2020
それに先立って外務相は彼のツイッターアカウントからその報道を消去した。
「先日のポンペオ国務長官の来訪中、ムハンマド・ビン・サルマーン皇太子とイスラエル高官との噂にのぼる会合に関する報道を見た」とファイサル・ビン・ファーハン皇太子は言う。
「そのような会合はなかった。出席した高官はアメリカ人とサウジアラビア人だけだった」
ポンペオ氏は11月22日(日)に彼の中東諸国歴訪の一環として北部の都市NEOMで皇太子と会談した。
彼らは「友好関係、両国間の相互協力分野、そしてそれらを強化する方法について確認した」とサウジプレス エージェンシーは報道している。彼らは中東における最新の動きについても話し合った。
その会談にはファイサル皇太子とアビザイドが出席 した。
先ごろ行われたアラブ首長国連邦(UAE)、バーレーン、そしてスーダンによるイスラエルとの国交正常化合意によって、他のアラブ諸国も追随する可能性があると憶測されるようになった。
サウジアラビアは、自国がイスラエルとの国交を樹立する前に、まずはイスラエルとパレスチナの間で和平合意が成される必要があると言っている。
ファイサル皇太子は、UAEによるイスラエルとの合意が発表された直後、サウジアラビアはイスラエルとの国交に関して今後ともアラブ和平計画を固守していくと述べた。
その和平計画は2002年にサウジアラビアによって提唱されたもので、イスラエルとの関係は、東エルサレムを首都とする独立国を含むパレスチナとの和平合意が達成された上で正常化されるとしている。
その計画によれば、1967年以来占拠されているパレスチナの領土からイスラエルが撤退する必要がある。
「我々が2002年にアラブ和平計画を提唱した時、条件さえ満たされれば、イスラエルとサウジアラビア他すべてのアラブ諸国との間にやがて国交が樹立されることを確信していた」と8月にファイサル皇太子が述べた。
「サウジアラビアは、アラブ和平計画並びに関連する国際的決議に基づく戦略的オプションとして、パレスチナ人民が東エルサレムを首都とする彼ら自身の国家を樹立できるよう、和平へコミットし続ける。」