
アラブニュース
ロンドン: サウジアラビアは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックと戦うために、他の国々との集団行動や協力に惜しみない努力を払っていると、ファイサル・ビン・ファルハン外相は金曜日、国連で語った。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への世界的な対応に焦点を当てた国連総会ビデオ特別会合での演説の中で、ファイサル王子は、ウイルスと戦う国連の努力を称賛した。
「今年はどのような尺度に当てはめても、例外的な1年となった。この間、世界は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックに代表される、前例のない共通の課題に直面した。パンデミックは、私たちの世界を席巻し、瞬く間に50万人近くの命を奪っている。 1年足らずで、世界中の5,400万人に影響を及ぼしている」と、王子は語った。
「新型コロナウイルス感染症は、男性であろうが女性であろうが、また、老いも若きも区別せず襲い、また世界に深刻な経済的、健康的そして人的被害を与え、生活のあらゆる面で停滞を引き起こし、多くの人々及び国々が引き起こされた災厄の悪影響に未だ苦しんでいる」と、彼は付け加えて述べた。
ファイサル王子は、科学技術の進歩にもかかわらず、パンデミックは、「肉眼では見えないウイルスに直面した世界システムの弱さともろさ」を露呈し、また、「大差ない違いや利害関係を乗り越えて、相互に手を携えて協力することを思い起こさせる警鐘」として作用したと述べた。
「私たちは、パンデミックとその健康および人道上の脅威との闘いを可能にする統一された国際的な対応を調整し、世界の金融および経済の安定を回復させ、大恐慌に至る景気後退を防ぐための、強力で持続可能なバランスの取れた包括的な成長を実現するための計画を立てなければならない 」と、彼は更に述べた。
外相は、3月に開催された特例のサミットで、サウジアラビアがウイルスとの戦いのために5億ドルの拠出を約束したことを含め、G20議長国として、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック対策に率先して取り組むサウジアラビアの努力をアピールした。
また、雇用と生活を守るために世界経済に11兆ドルを投入し、景気回復を継続させることや、世界的な取り組みを支援するために210億ドル以上を拠出することなど、G20メンバーが講じた多くの実践的な措置についても言及した。
ファイサル王子はまた、G20は今年、後発開発途上国への140億ドルの債務返済を来年半ばまで延期するイニシアティブを開始したと述べ、危機的状況の中で、返済猶予された資金を自国の医療システムの資金に充てることができるようにしたと述べた。
王子はまた、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する有効なワクチンについて言及し、全ての国が公平にワクチンにアクセスできるようにすること、そして差別なく全ての人々に手頃な価格で提供されることの重要性を強調した。