
ラワン・ラドワン
ジッダ:新型コロナウイルスのワクチンの最初のロットはサウジアラビアに到着することになっており、数週間後に配布が可能になる予定だ。
パンデミックの中、サウジアラビアの理性の声だった、感染症の専門家Nezar Bahabri博士がソーシャルメディアに投稿した動画によると、ワクチンは、ドライアイスを使ってワクチンを(ファイザーとBioNTechのワクチンの必要条件である)マイナス80°Cに保つように設計された、専用の配送用冷蔵庫に届けられることになっている。
ワクチンを10日間、必要な温度に保つには、専門的な冷却装置が必要だ。このワクチンは「BNT162b2」として知られており、温度をマイナス70°Cに保つ必要がある。このワクチンは、安全性を維持するためにドライアイスを詰め、リヤドのキング・ハーリド国際空港にあるサウジアラビア・ロジスティクス(SAL)のセンターを通じて、効能を完全に維持して配送することができる。
SALのCEO、Omar Hariri氏は、保健当局と連携し、全ての運用能力が「準備が最大限、整った状態」にあると述べた。サウジ航空は最近、ワクチンを運ぶための航空機を記録的な速さで準備したと発表した。
サウジアラビアは先月、同国は世界で最初にワクチンを入手する国の一つになるだろうと発表した。
保健省の広報担当者であるMohammed Al-Abd Al-Aly博士は、諮問委員会と、関連のある保健機関であるサウジアラビア食品医薬品庁が保健省と連携し、ワクチン到着時に、必要な承認を与えることを確認した。
ワクチンの保管・配布方法、使用法、ワクチンを入手できるセンター、居住者の中でも特に脆弱でリスクの高いグループに推奨される優先権に関する情報提供も行う、とその広報担当者は述べた。
ワクチン接種を申し込むための電子プラットフォームの情報は、後日提供される予定だ、と同氏は付け加えた。
サウジアラビアは、最初のロットはコロナウイルスに感染していない人に与えられると発表した。同国は、ワクチンを提供するいくつかの国との協定に署名しており、コロナウイルスの最初のワクチンを生産するロシア直接投資基金や、そのワクチンを配布するドイツ企業との協定も含まれている。
その広報担当者は、感染率はここ1週間、ほとんどの地域で大幅に低下しており、ある程度安定していると述べ、それを「ポジティブな指標」と評した。
ジャウフ州でここ2週間、感染が急増したことが注目されたが、感染はこの地域に限られている、と同氏は述べた。関係当局は地域住民と協力し、感染者を確実に減らすよう努力している、と同氏は付け加えた。
サウジアラビアの新規感染者数は2日連続で200人を下回った。6日には187人の感染が報告され、累計35万8713人に達した。
過去24時間に確認された患者数が最も多かったのはリヤドで36人、ヤンブーの新規感染者は21人、ジッダは17人、ダンマムは12人だった。
現在、進行中の症例は3869例で、そのうち600例は集中治療下にある。回復者数は累計34万8879人に達し, 317件の新規回復が記録された。回復率は97.2%。
1日の死者数も減少しており、新たに11人が死亡したことが保険省によって報告された。
現在の死者数は5965人で、過去24時間に3万2790件のPCR検査が行われた。
保険省のTaakadセンターとTatammanセンターは700万人以上の患者にサービスを提供してきた。937箇所あるコールセンターは2230万件以上の電話を受けており、専門家がアドバイスをしたり、医療相談に応じたりしている。