

モハメッド・アル・キナニ
ジェッダ:サウジアラビアに滞在する駐在員は、何十年も前からクリスマスを祝ってきているが、特に国の東部州では、アラムコの外国人従業員が自由にクリスマスを祝ってきた。
アラムコの元幹部であるアリ・M・バルチは、アラブニュースの取材に対し、以前は会社の外国人の同僚のクリスマスの準備を手伝っていたと語る。
「私は若い頃、クリスマスの準備のために彼らが建物の飾り付けするのを手伝ったことを覚えています。アラムコの中では、彼らは自由にクリスマスのお祝いをすることができました」と、彼は述べた。
バルチは最近、すでにほとんどの人が引退している当時の旧友たちにクリスマスのお祝いの手紙を送り、昔を懐かしんだと付け加えて述べた。バルチは友人たちに喜びと幸せに満ちた休日を願うと共に、手紙の中で次のように綴っている、「1950年代、大晦日にダーランのカタールリヤル宴会場の装飾に携わったのを今でも覚えています」。
また、地域の中で最高の飾り付けをした家を決めるために、住民同士で競い合ったことを覚えていることも付け加えた。「あの頃はとても楽しく、毎日が輝いていました。私たち皆で楽しさを分かち合った、そうした日々を懐かしく思い出します」。
1975年に発行されたサウジ・アラムコ・ワールドの印刷版によると、ダーランとラスタヌラでクリスマスを祝うのは、第二次世界大戦後に最初のアメリカ人家族が到着した1940年代後半に遡る伝統だった。
記事では、窓や屋根をリース、ライト、トナカイ、そり、そして雪だるまで飾るのも当時習慣化したことにも触れられているが、ダーランの芝生はクリスマスの頃に最も緑が鮮やかになるので、もちろん人工的な飾り付けである。
サウジアラビアでの幼少期を思い出しながら、『クリスマス・イン・ホバー』の著者ティム・バーガーは、8歳当時、アラムコの住宅キャンプで家族と一緒に暮らしていました。
バーガーは、1950年代初頭のアルクホバルは、アラビア東部で最も国際的な都市であったと述べている。Aramco ExPatsに投稿された記事の中で、バーガーは、アメリカ人にとってのイード休暇とされるクリスマスについて、サウジアラビア人もリラックスして楽しんでいるようだと述べている。
「サウジアラビアの人々も、クリスマスがイエスの誕生のお祝いであることは知っていました。イエスはコーランでも尊敬されており、キリスト教徒がお祝いをするのも当然のことのように思えました」と、バーガーは述べる。「サウジアラビアの人々が理解に苦しんだのは、『赤い服を着たあごひげを生やした太った男が、クリスマスのお祝いにどのようにして組み込まれたのか』ということでした。それがまた、尽きることのないクリスマスの魅力の源でした」と、2018年に72歳で亡くなったバーガーは付け加えて述べていた。
2006年に家族でサウジアラビアに移住後、ダーランで育ったアヌシュカ・ボースは、1月にAramco ExPatsに投稿した記事の中で次のように綴っている:「ダーランの街をドライブしていると、イルミネーションやリース、インフレータブル・バルーンで飾り付けされている家々を見て、ダーランの中にたくさんの宗教や文化を持つ人々が混在して住んで、クリスマス、ラマダン、イードのようなお祭りの季節には、みんなで集まって街のエネルギーを引き出すことができるなんて、何て素晴らしいことだろうと思ったものです」
ボーズは、家族と一緒にクリスマスツリーを飾ることは、何ヶ月も前から楽しみにしていたと付け加えた。
「クリスマスの音楽を聴きながら、チョコレートを食べたり、内輪のジョークで笑い合ったりしながら、ツリーにすべてのオーナメントを飾るのに、大変な努力を払って、私たち家族にとってとても特別な時間でした」
「両親にとっての最大の喜びは、特にこのような美しい季節に子供たちと一緒にいることでしょう。私は子供たちの顔を見るたびにこの気持ちを認識しています。 彼等は彼等で忙しい生活を送っており、時には不確実性に満ちていますが、毎日最善を尽くして生きて行くのに十分なエネルギーと愛情を常に持っています」と、ボーズは述べている。
ボーズは、Aramco ExPatsのブログで、幼少期にラスタヌラとウハイリヤの間で育ったアドリアン・コスタス・ベレールへのインタビューを公開している。彼女にアラムコでの幼少期のお気に入りの思い出について尋ねている。
「ハロウィンとクリスマスには沢山の楽しい思い出があります。サンタはかつてダーランからヘリコプターでやって来て、キャンプ全体の家々が通りに並んでいるサーフ・アベニューの通りをラクダに乗って巡ったものです。とてもかっこよかったです」と、彼女は話している。「特にハロウィンは大盛況でした。ほとんどアメリカ人でしたが、キャンプは外国人でいっぱいで、私達は沢山のキャンディーを集めるために枕カバーを持って回りました。仮装パレードもまた盛大に行われ、大人気でした」