
モハンメド・アル=キナーニ
ジッダ—- 保健省はサウジアラビアのコロナウイルスワクチン摂取登録者数がこの3日間で2倍になったと発表し、登録者数は「間もなく100万人の大台を超えるだろう」と予測した。
保健省のタウフィーク・アル=ラビーア博士によれば、ムハンマド・ビン・サルマン王太子がコロナウイルスワクチンの1回目の摂取を終えた後、国民が一斉に予防接種計画に登録し始めたということだ。
博士いわく、「王国におけるCOVID-19ワクチンの摂取登録者数は、ムハンマド・ビン・サルマン王太子がコロナウイルスワクチンを最初に摂取した後の数時間で5倍になった」。
これに先立ち、保健省は、先週始まった国を挙げての予防摂取運動の後、ワクチン摂取の申し込み者数は既に73万7,000人を超えたと発表していた。
サウジアラビアの報道番組、アル・エフバリヤに、保健省副大臣のハニ・ジョクフダール博士が出演し、今後の数日間で登録者数が100万人を超えることが予想されると話した。
感染症管理・予防専門医であるジョクフダール博士が、人体は2回目の摂取を受けた後、約10日以内で、完全にコロナウイルスに対する免疫がつくと述べた。
ジョクフダール博士は、「同じ病気だ」と述べてコロナウイルスの新たな変異をめぐる国民の不安を和らげた。
「コロナウイルスは遺伝的に変異し、別の形になっただけで、特徴は同じです。この変異で特性や形、さらにはこれによって引き起こされる病気や症状が変わったということではありません。」
変異によって感染が早くなる可能性があると結論づけた研究もあるが、その威力については依然として疑いの余地があると博士は言い添えた。
「研究結果はまだ広範囲に研究され、評価されている段階です。ウイルスの突然変異が報告されている国であっても、医師は患者を他のCOVID-19の患者と同じように扱っています」と彼は話した。「普通の人々はその2種類を区別することができません。医師にはできます。しかし、コロナウイルスを持つ患者と新種のウイルスを持つ患者には同じ治療が施されます。」
コロナウイルスの遺伝的変異がウイルスの特性を変えたり、ウイルスの勢いを強めたりすることはないと彼は言い添えた。
副大臣は、新種のウイルスに関して入手可能なすべての科学的報告を調査していると述べた。
先に保健省は国民に対して、セハティ・アプリで登録し、予防接種運動に参加するように求めた。予防接種はそれぞれ特定の人口集団を対象にして3段間に分けて行われる。同省はまた、ワクチンが安全で効果的であることを国民に保証している。
サウジアラビアでは水曜日に新たに10人のCOVID-19関連の死者が出た。現在までの死者数は6,214人となっている。
王国では新たに113人の感染者が出ており、これまで36万2,601人が感染したことになる。現感染者数は2,705人で、そのうち387人が重症となっている。
同省によれば、新たな感染者数の44人がリヤド、18人がメッカ、13人がメディナで報告されている。
また、新たに170人がコロナウイルス感染症から回復しており、王国のこれまでの回復者数は35万3,682人となった。
サウジアラビアはこれまでに、10,97万3,855人のPCR検査を行い、過去24時間では3万6,149人の検査を行った。
検査の拠点または治療センターとして保健省が設置したサウジアラビアの診療所は、コロナウイルス のパンデミックが発生して以来、王国の何十万もの人々を救ってきた。
そのような検査の拠点の中には、ターカッド(確認する)センターやテタンマン(安心する)クリニックがある。
ターカッドセンターは、無症状の人や症状の軽い人、または、感染者と接触があったと思っている人のためにCOVID-19検査を提供しており、一方、テタンマンクリニックは、発熱や味覚・嗅覚障害、呼吸困難などのウイルス感染の症状のある人向けに治療や助言を行なっている。
いずれのサービスも、保健省のセハティ・アプリで予約が可能だ。