
ニューデリー:The Serum Institute of India / SII(インド血清研究所)の最高経営責任者は月曜日、SIIは英国の製薬会社AstraZenecaに代わって、約1週間後にサウジアラビアに300万回分のCOVID-19ワクチンを各5.25ドルで供給する、とロイターに語った。
AstraZenecaは、ベルギーの工場での生産問題のために出荷の大幅な削減を発表した後、EUからより多くのワクチンを提供するよう圧力を受けている。しかしSIIには、ヨーロッパに供給を転用する当面の計画はない。
世界最大のワクチンメーカーであるSIIは、AstraZeneca、ゲイツ財団、およびGaviワクチン同盟と提携し、貧しい国々のために最大10億回分のワクチンを製造している。
このインドの会社はAstraZenecaに代わってワクチンを供給するが、独自の供給契約を結ぶことも可能だという。
「弊社は、AstraZenecaがサポートが必要となれば、いつでも喜んでサポートします」と最高経営責任者のAdar Poonawalla氏はインタビューでロイターに語った。
「しかし、弊社はヨーロッパにこれ以上供給するようには頼まれていません。それはアフリカやインドへの供給に悪影響を与えるからです。そのようなことは確かに望んでいません」と彼は語った。「アフリカやインドへの供給を満たした後、他のより豊かな国々を考慮することができます。6か月から1年で、状況が変わる可能性があります。」
彼は、サウジアラビア向けのワクチンは1週間または10日で出荷されると述べた。SIIはまた、AstraZenecaに代わって、南アフリカに150万回分を同じ価格の各5.25ドルで供給する。
「実際、弊社は供給に必要な量で手一杯です」とPoonawalla氏は語った。「しかし、時間通りに進んでおり、これらすべての国に供給することはできます。」
南アフリカとAstraZenecaの取引の価格設定は、ある論争を引き起こした。アフリカ連合の取り決めの下で、南アフリカやアフリカの他の国々が予定していたワクチンの価格である各3ドルよりも高いためである。
AstraZenecaは、パンデミックの間、ワクチンから利益を得ることはできないと述べた。
ブラジルは先週、SIIから200万回分のワクチンを受け取り、Poonawalla氏はブラジルも1回分約5ドル支払ったと述べた。
Poonawalla氏は、SIIは3つ目にして最後の施設で作業が開始されると、3月末までにはAstraZenecaワクチンの生産量を、現在の約240万回分から30%増やすと述べだ。
SIIはまた、インド西部の都市プネにある新工場の1つでの先週の火災で5人が死亡し、工場は破損したが、数か月以内に米国企業Novavax Inc.のワクチン候補品の備蓄を開始する予定である。
Poonawalla氏はまた、摂氏マイナス70度(華氏マイナス94度)で保管する必要があるCOVID-19ワクチンを製造するPfizer Inc.と提携するつもりはないと述べた。インドには現在そのような施設がないためである。
ドイツのBioNTechとワクチンを開発したPfizerは、インド政府がワクチンの購入を約束した場合、インドにワクチンの承認を求めるリクエストをするとロイターに語った。
ファイザーは、12月初旬にインドでワクチンの緊急使用許可を求めた最初の製薬会社だったが、まだ承認されていない。
インドの医薬品規制当局は、米国の製薬会社Pfizerはその後の会議に出席しなかったと述べている。同社は、会議の準備をするために十分な時間を与えられなかったと述べた。
ロイター通信