
アラブニュース
ジッダ:サウジアラビアは2日、新型コロナウイルスの感染拡大を阻止するため、国外在住者が20カ国から同国に渡航することを禁止した。
3日の午後9時に始まる入国禁止令の例外は、外交官と医療スタッフとその家族だ。
サウジアラビアへの渡航が禁止される国は、UAE、エジプト、レバノン、トルコ、米国、英国、ドイツ、フランス、イタリア、アイルランド、ポルトガル、スイス、スウェーデン、ブラジル、アルゼンチン、南アフリカ、インド、インドネシア、パキスタン、日本。
今回の入国禁止令は、予定されていたサウジアラビア訪問前の14日間にこの20カ国のいずれかの国を通過した旅行者にも適用される。サウジアラビアへの直行便がない国から来た乗客は、ドバイを乗り継ぎ地点として利用することが多かったが、現在は利用できない。
英国、南アフリカ、ブラジルで最初に発見された、オリジナルのコロナウイルスの変異株に関連するCOVID-19の症例が世界中で急増し、世界中に広がっているワクチンのコロナウイルスに対する効果が弱まるかもしれないことが懸念されている中、今回の新たな措置は行われる。
英国は2日、感染力の強い南アフリカ型の変異株の感染拡大を阻止するため、8万人を対象とした、戸別訪問による検査を開始した。スウェーデンでは英国型の変異株への感染が拡大している。
サウジアラビアの保健当局者らは今週、ソーシャルディスタンスの規制や大人数の集会の禁止を国民が無視し続ければ、コロナウイルスの感染拡大を抑制するためにより厳しい措置が必要になるだろうと警告した。サウジアラビアは3日、新たに310人がCOVID-19に感染したことを報告したが、これは先月の約4倍の数だ。
同国を行き来する航空便は、世界保健機関が新型コロナウイルスの流行はパンデミックであると宣言した2週間後の2020年3月14日に初めて一時停止された。空路、陸路、海路によるサウジアラビアへの入国は1月3日に再開された。