
リヤド―キングサルマン人道援助救済センター(KSRelief)は1日、イスラム開発銀行(IsDB)との間で、寄付貢献に関する覚書に調印した。同センターはグローバル・ムスリム・フィランソロピー子供基金(GMPFC)に916万ドルを寄付し、基金の活動を支える。
ユニセフとIsDBが共同で運営するGMPFCは2019年に設立。その趣旨は「イスラム教徒による慈善活動に新しい機会を提供し、人道支援が必要な数百万人の子供たちを支え、持続可能な開発目標を達成する一助となる」ことだ。
覚書に署名したのは、KSreliefの総括責任者であるアブドゥラ・アル・ラビーア博士、基金の受託団体のIsDBのプレジデントであるバンダル・ハジャール博士、ユニセフ事務局長のヘンリエッタ・フォア氏の3人。
覚書に基づく最初のプロジェクトでは、医療と栄養面のサービスに対する支援が行われ、ユニセフと連携して、バングラデシュのロヒンギャ難民にプライマリ・ヘルス・ケア(一次医療)を提供する。これにより、13万人への緊急援助が行われることになる。
このプロジェクトでは、5歳未満の子供11万人、妊娠中の女性および新生児の母親計2万人、新生児150人に一次医療サービスを提供するとともに、母子に医療サービスを提供するべく、医師150人と看護師100人を訓練することにしている。
また、このプロジェクトでは、ロヒンギャ難民キャンプの13ヵ所の医療施設に対するロジスティック活動のサポートのほか、栄養不良の人の治療も行うことにしている。
覚書に基づく2番目のプロジェクトでは、パキスタンのバルチスタン、カイバル・パクトゥンクワ、パンジャブの各地域において、5歳未満の子供へのワクチン接種や医療サービスを改善させることにより、約136万8000人を援助する。
このプロジェクトでは、幼児死亡率を低減するために、最も費用対効果が高い手段の一つである定期予防接種への支援も行う。
この支援により、295ヵ所を超す医療施設に医療物資や冷却装置、発電機が提供されるほか、3500人以上の医療従事者に対しては個人用保護具が与えられる。
SPA