• 1日当たりの新規感染者数が3倍近くまで増加

ラワン・ラドワン

ジェッダ： 内務省報道官が、サウジアラビアでは必要に応じて関係当局がより厳格な措置を講じることも可能だと述べ「決定は国民の手に委ねられている」と付け加えた。

内務省と保健省の共同記者会見にて、内務省の報道官を務めるタラル・アルシャルフブ中佐は、当局が感染状況と国民の予防策の順守状況を常に注視していると述べた。

アルシャルフブ中佐は、ここ1週間だけで予防策への違反件数が7割増加したと述べた。さらに、感染者急増の原因が、昨年3月の世界的な新型コロナ感染爆発以来、関連規則が順守されていない点にあるのは明らかだと付け加えた。

「違反者は全員拘束され、必要な法定措置を講じている」とアルシャルフブ中佐は明言した。

さらに、SNSを通じて新型コロナ感染症（COVID-19）に関する噂や虚偽情報を拡散しようとする者には最大100万サウジリアル（約2811万円）の罰金が科され、1～5年の懲役刑が科される可能性があると述べた。

記者会見に同席した保健省の報道官を務めるモハメッド・アルアブド・アルアリー博士は、予防措置を国民が順守しなかったため、先週ロックダウン（都市封鎖）と移動制限を発令するに至ったと述べた。

「サウジアラビアは多くの犠牲を払い、どうにか感染を今の水準にまで抑え込んでいる」とアルアリー博士は述べ「感染者数が増加しているのは間違いないが、希望はまだある」と付け加えた。

サウジアラビア国内にとどまらず、中東地域全体で感染者が急増しているとアルアリー博士は指摘し、一部の国では、感染拡大を抑えるため移動禁止・夜間外出禁止・飲食業の営業停止などのより厳しい措置が再開されていると述べた。

さらに、サウジ政府が3つの主要なコロナ変異株を警戒し、特別な予防策を講じていると述べた。

サウジアラビア疾病予防管理センターが、イギリス・南アフリカ・ブラジルで発見された変異株を監視しており、遺伝子配列に関する最新情報を提供しているという。

サウジアラビアでは2月7日に317名の新規感染者が見つかり、国内感染者総数は37万278名となった。

「1日当たりの新規感染者数は再び増加に転じており、1月と比べ3倍近くになっている」とアルアリー博士は述べ、こう付け加えた「政府は入念に対応し常に警戒を怠らず感染者数を注視している」

感染者数が増加する可能性も、減少する可能性もあると付け加えた。関連規則違反が原因で1日当たりの新規感染者数が増え続ける場合、より厳しい措置が課される可能性もあるが、国民全体が関連規則を順守した場合は、規則が緩和される可能性もある。

統計データによると、過去数週間の新規感染増加の8割は、結婚式・市民や家族による多人数の会合・予防措置を講じずにレストランに行く人々が原因だったという。

現在2361名の重症患者がおり、うち408名が救命救急治療を受けている。記者会見前の24時間に7名の新規救命救急患者が発生し、サウジアラビアでは1月以降救命救急医療を受ける患者が35％増加したという。

新規回復者数は278名で、新型コロナ感染症から回復した人々の総数は36万1515名まで増加した。

コロナの合併症による死者も新たに5名発生し、死者総数は6402名にのぼった。