
アシール・バシュラヒール
ジェッダ:サウジアラビアの国家反汚職委員会(ナザハ)は、不正行為、贈収賄、その他の犯罪に対する取り締まりを続けており、65人のサウジアラビア人と同国在住外国人を逮捕し、なお411人を取調べ中である。
逮捕された容疑者のうち48人が中央政府の職員で、その所属先は7つもの省にわたっている。他の逮捕者たちも、国家安全保障庁、サウジアラビア食品医薬品局、および気象環境保護総局の職員であった。
逮捕容疑は、贈収賄、影響力と権力の乱用、不正行為と偽造などとなっている。
「反汚職委員会は財政、行政における腐敗撲滅に本腰を入れています」と弁護士のマジェド・ガロウブはアラブニュースに語った。「(汚職の取り締まりは)実際に行動に移されており、今回の逮捕のように結果を出しているというニュースは、取り締まりの前進を皆に知らせることにもなります。」
ガロウブ氏は、これらの犯罪に対する刑罰は、懲役刑と多額の罰金刑が中心になるだろうと述べた。盗まれた金額は返還されるが、与えられた損害の補償が加算されるかも知れないとのことだ。
この種の問題は、民間部門が成長をもたらす要素であると同時に、汚職の温床にもなり得ることを示している、とガロウブ氏は指摘する。
「裁判官、警察官、政府職員など、普通に働いている人々に賄賂を贈る理由は、民間部門から利益を得ていることと関係があります」とガロウブ氏は言う。 「ですから、開示、ガバナンス、透明性の原則が守られるよう私たちは注意していかなければなりません。」
反汚職委員会は市民に対し、公金の保護と保全への協力を引き続き求めている。財政および行政における疑わしい活動を報告することだけでも、多大な効果が期待できるという。