アラブニュース
ジッダ: サウジアラビアの最北端に位置する町の一つは、紅海の海岸線が1,000マイル以上も続くため、王国内外の人々にとってダイビングの穴場になる可能性を秘めている。
サウジアラビアの紅海海岸の北端に位置するハクルは、険しい崖や海洋生態系が豊かな澄んだ海から、色とりどりのサンゴ礁、ジャバル・アルタイブ (Jabal Al-Tayeb)のような山々に囲まれた白い砂浜まで、多くの自然の宝庫だ。
人がまばらなこの場所は、冒険家や、このエリアの魅力的なビーチの一つでキャンプをしたい人にとって絶好のロケーションとなっている。
街の近くには、ラス・アル・マスィー(Ras Al-Mashee)湾がある。あまり知られていない場所だが、ここには「サウジのタイタニック号」として知られる、半分水没した難破船・ゲオルギオス・G号がある。船の周りではたくさんの魚やサンゴを楽しむことができ、ダイバーを魅了している。この1978年にサンゴ礁で座礁したイギリス製の貨物船は、ウツボ、ミノカサゴ、バラクーダ、シロワニ、アナゴの住みかとなっている。
上級レベルのダイバーであるワリード・バクライバさん (43) は、ここ10年間で20回以上この場所を訪れており、数か月前には妻と長男を連れて訪れたばかりだ。政府機関で働くバクライバさんは、幼い子どもたちがこの地域に多くある手つかずのビーチを楽しんでくれるだろうとよく考えていた。
「船の内部を取り囲む静かな美しさには、いまだに畏敬の念を覚えます」と彼はアラブニュースに語った。「前回訪れた時は、その場にとどまり、丹念に周囲を見回そうとしました。私の周りにいる魚からウナギまで、すべての生き物たちがとにかく自由に泳いでいました。私はただの観察者でした」
ハクルの南42 kmに位置するアル・スルタニヤ(Al-Sultaniyyah)海岸は、透明度が高く手つかずの海だ。ここ数カ月間、小規模だが着実に観光客を集めている。
ハクルの住民は、アカバ湾とその周辺の素晴らしい景色を見渡せる公園エリアであるパームガーデンを好んで訪れている。このガーデンはヤシの木が豊富で、家族連れや子ども向けのエリアが多くある。