
ディーマ・アル=フダイル
ジッダ:今年初旬のコロナウィルス感染者数増大による1カ月の規制強化を経て、3月7日(日)、サウジアラビア国民はお気に入りのレストランやカフェ、映画館などの再開に大喜びしている。
過去30日間の経験と、3月7日(日)に最も楽しみにしていることについて、サウジアラビア市民がアラブニュースに語った。
アーシア・ハリル(33)は彼女の6歳の双子達がようやく屋内遊園地に遊びに行けるということを知り、安堵のため息を漏らした。活発な子供達を退屈させずにおくためのアイデアがもう尽きていたという。
彼女はアラブニュースにこう語った:「夫と私は考えつく全てのことを試した。この1カ月は以前よりも少々大変だった。とういうのも、子供達がじっとしていられず、学校も遅い時間に始まるし、寝る時間までの間彼らには疲れるまで集中できるものが必要だった。外出するわけにもいかなかったし」
そして「今回は今までよりもずっと注意するつもりだ」と言った。
オマール・ヤシン(27)はBrew9のバリスタを務める。彼は再び客達を迎えてカフェが活気づくのを「非常に楽しみにしている」と言う。
「必要なことではあったが、外出禁止令はビジネスに悪影響を与えた。とても長く感じた」と彼はアラブニュースに語る。「再び客達が店に入ってきてくれて、店の中を生き生きさせてくれると思うと、とても嬉しい」
ヤシンは、皆がずっと公共の場で気兼ねなく過ごしていけるように、人々が今後の予防措置についてこれまで以上に慎重になってほしいと願っている.
「レストランなどで再び食事が楽しめるように、公共の場では注意を払う必要がある」
コロナウィルス感染拡大を抑止するための追加措置を施行するという決定は、日々人づき合いの機会の多い人々にも影響が大きい。そうした人の一人が26歳の電気技師アーマド・バスファルだ。
「私はかなりのアウトドア派なので、日常生活へ非常に大きな影響が及んだ。週に4日はジムへ通い、近くの喫茶店で友達と会っていたから」と彼はアラブニュースへ語る。
「最初は、10日ぐらいなら家族と自宅待機して、充実した家族の時間が持てるだろうと考えていた。ところがそれが20日間延長され、パニックになり始めた。
「その30日間で、過去6カ月に積み上げてきたことが全て失われてしまうと思った。そこで自宅用のフィットネス器具を一式買い込むことにした」
バスファルは自宅でワークアウトするため、トレッドミル、エアロビクス用のステップ台、スポーツマット、ダンベル、縄跳びの縄などを注文した。
余暇を過ごすための各施設が再開するというニュースにバスファルは喜んでおり、1日も早くジムへ戻りたいと言う。とはいえ、自宅でワークアウトする利便性も強調する。
「体重を増やさないようにするために大型の機器を使わないといけないので、自分にとっては自宅でのワークアウトは理想的とはいえないが、ジムが再開するまでの間、おかげで体調を保つことができた」という。
ナダ・ジャンナディ(32)は心理学カウンセラーだが、彼女はこの30日間何かと大変だったという。
「私は日常の習慣的なことに関してあまり融通が利かないたちなので、時間的なスケジュールをあれこれ変更して、自宅で運動する方法を見つけなければならなかった」と彼女はアラブニュースへ語った。
「10日間のロックダウンで延長の可能性ありという通達が出た時、辛抱しよう、たった10日間だから、と自分に言い聞かせていた。間も無くその10日間が延長されたため、自分用のエクササイズ器具を購入することにし、アパートの中を模様替えして、ある一角を新たに購入した器具の置き場にした。自宅でのワークアウトに飽きてしまう日には、家の周りを60分ウォーキングしに行く」
ジャンナディもバスファルも、この1カ月は困難にぶつかったが、ジムに戻ったらこれまで以上の注意を払い、保健と安全上のプロトコルにしっかり従うと言っている。
「政府要請だからというよりも、自分自身の健康と自分の愛する人々のために、私たちは注意を怠ってはいけない。政府は私たちのためを思ってやっているのだから、私たちはその要請に従う必要がある。一度は乗り越えたのだから、今回も乗り越えられる」とジャンナディは言った。