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米、フーシ派によるサウジアラビアへの攻撃は「許されない」と非難

イエメンの親サウジ政府を支持する武装勢力がハッジャ州北西部のアブス地区に入る様子、2021年3月11日。(AFP)
イエメンの親サウジ政府を支持する武装勢力がハッジャ州北西部のアブス地区に入る様子、2021年3月11日。(AFP)
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16 Mar 2021 12:03:47 GMT9
16 Mar 2021 12:03:47 GMT9
  • イランの支援を受けるイエメンの武装組織がサウジアラビアの民間人を標的とした攻撃を今なお継続していることに対し、アメリカ政府が非難声明
  • 3月15日サウジ主導の有志連合は、ハーミス・ムシャイト市を狙っていたドローン1機を迎撃した。同じ標的を狙ったミサイル2発も同日発射された

レイ・ハナニア

米国政府は15日、イエメンのイスラム教シーア派武装組織「フーシ派」がいまだにサウジアラビアの民間人を標的とした攻撃を続行していることに対し非難声明を出した。

「サウジアラビアを標的とするフーシ派のドローン・ミサイル攻撃は言語道断であり強く非難する」と国務省のネッド・プライス報道官は述べた。「今回のような攻撃は許されず、危険であり、民間人殺傷を招くものだ。

「サウジアラビアを標的としたものを含め、フーシ派による攻撃が頻発していることに対し、深い懸念を抱いている。全当事者に対し、真剣に停戦を模索し、国連の仲介を受けアメリカのティム・レンデルキング特使(イエメン担当)と協力して交渉するよう強く要請する」

イランの支援を受けるフーシ派は、15日にハミース・ムシャイト市に向けて弾道ミサイル2発を発射した。

現地メディアのアルエクバリア・テレビの報道によると、ミサイルはイエメン北西部のサーダ市から発射され、サウジアラビア南部国境近くの無人地帯2カ所に着弾したと有志連合が発表したという。

これ以前に有志連合は、ハーミス・ムシャイト市を狙ってフーシ派が飛ばしたドローン1機を15日未明に迎撃したと発表している。サウジアラビアを標的とした攻撃がここ数週間続いている。

プライス報道官はフーシ派に対し「交渉の席に着き、責任をもって地域の平和と問題の外交的解決を目指す」よう促したが、15日の攻撃に関しては「和平を目指す組織が取るような行動ではない」と付け加えた。

報道官によると、ジョー・バイデン大統領の外交政策上の最優先課題の1つがイエメンでの紛争終結だという。そのためレンダーキング特使が任命され、国連でマーティン・グリフィス氏と協力し尽力しているとのことだ。

「現在アメリカ政府は、イエメンにおける悲惨な人道危機に即座に対処できるよう様々な要素を考慮した全面停戦を実現するための理にかなった公平なプランを用意している」とプライス報道官は述べた。「プランの内容は数日前にフーシ派幹部に伝えてある アメリカ政府は国連の枠組みに基づいてプランを進めており、自ら外交的に関与し中東諸国による支援も拡大させることで、内容を強化している。フーシ派に対し、今回のチャンスをつかみ交渉の席について外交的解決を探るよう要求している」

バイデン大統領は2月4日、国務省のベテラン外交官レンダーキング氏をイエメン特使に任命した。イギリス外交官のグリフィス氏は、2018年2月からイエメンの国連特使を務めている。

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