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皇太子がサウジアラビアの民間部門強化に向けて3.2兆ドル事業に着手

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31 Mar 2021 01:03:19 GMT9
31 Mar 2021 01:03:19 GMT9
  • 国との投資提携新事業

リヤド—- サウジアラビアは火曜日に12兆リヤル(3.2兆ドル)の大掛かりな事業に着手した。経済の回復力を増強し、持続可能な成長を支えながら、経済の多様性における民間部門の役割を強化するためだ。

ムハンマド・ビン・サルマン皇太子の言葉によれば、民間部門事業は政府系投資ファンド、公的投資基金(PIF)からの3兆リヤル、新国家投資戦略の一環としての4兆リヤルに加え、新たなシャリークプログラムの下で支援を受け、これから2030年までの間に5兆リヤルの投資を受けることになる。

「活気に満ち、将来性のある民間部門を確立することは、王国の国家的優先課題のひとつであり、だからこそ、私たちは今日、政府と民間部門の協力と連携という観点で、さらに力強い新時代を切り開こうとしているのです」と皇太子は語った。

「新たなシャリークプログラムの支援により、民間部門は何十万もの新たな雇用を創出し、さらにGDP成長に貢献して、〈ビジョン2030〉の目標に組み込まれているように、この10年が終わりを迎えるまでにGDPの成長は最大で65%になるでしょう。」

皇太子によれば、シャリークプログラムの意義は国家経済の持続可能な成長における民間部門の役割強化にとどまるものではない。「私たちはこれを、王国の将来と繁栄のための長期的な投資であり、その基盤となるのは公共部門と民間部門のさらに強力な協力関係だと考えています。」

この事業がサウジアラビアの経済順位の上昇に貢献すると期待されている。世界の経済大国の中で、現在、サウジアラビアの順位は18位であり、王国の投資エコシステムの信頼性を高めながら、15位まで順位を上げることが目標だ。

シャリークプログラムへの参加資格のある企業は、関係する政府の閣僚と緊密に連携して取り組み、それぞれに合った投資計画を立て、その後、迅速に手続きが完了される。それぞれの事業は、GDPへの貢献や雇用創出において確実に効果を得られるよう、監視されることになっている。

サウジアラビアのムハンマド・アル=ジャダーン財務大臣は次のように話した。このプログラムは「政府が民間部門と連携して取り組もうとしている新たな一手段であり、経済、国民、参加企業に恩恵をもたらす均衡のとれた方法でこの国の経済の持続可能な成長を加速するものです。」

ロシアの政府系ファンド、ロシア直接投資基金のキリル・ドミトリエフ総裁も、火曜日に、この新たなプログラムを歓迎した。ドミトリエフ総裁は、この「王国による新政策が民間部門との連携を強化する重要なものであり、これがサウジアラビアの経済に資金を呼び込み、さらなる成長と繁栄を約束するものとなるでしょう」と語った。

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