
ラマ・アルハマウィ
リヤド:業務上のコネクションや提携関係を構築する機会として、サウジの女性起業家たちとビジネスリーダーを含む米国の起業家たちとの交流を図る新たな取り組みが始まった。
「サウジ女性の起業家精神と革新を刺激する」プログラム、略して「イグナイト」計画は、両国の女性たちが見解を共有してビジネスを進める場となるようなワークショップやネットワークイベントを開催する。
在サウジ米国大使館が水曜日に、大西洋評議会の取り組みである『エンパワーミー』、在サウジ米国商工会議所、そして女性起業家のための組織『クワンタム・リープス』との共同で、このプログラムを発表した。
「『イグナイト』プログラムは、サウジアラビアに起業家、革新者、投資家、ビジネスリーダーとして活躍する女性たちが増えつつあることから計画されました」と在サウジアラビア米国大使館のマルティナ・ストロング代理公使は述べた。
このプロジェクトは、サウジの女性たちに経営者、投資家、起業家としてのキャリア追求に役立つリソースを提供することで、彼女らが職の創出や経済改革に貢献できるようになることを目的としている。
「『イグナイト』は、関係構築、知識共有、提携機会の場とすべく、一連のワークショップやネットワークイベントを催し、サウジ女性と米国の起業家やビジネスリーダーたちとの交流を図っていきます」とストロング氏は述べた。
「サウジ女性は今まさに成功をつかもうとしています。『ビジョン2030』という改革プログラムの下で、彼女らは発展を推し進めています。これまでになく多くの女性たちが続々と、サウジの労働力や指導的立場に加わりつつあります」
「イグナイト」の構想は、サウジアラビアがG20フォーラムの議長国を務めた昨年、同フォーラムの「ウィメン20」関与グループのセッションの中で具体化し始めた。
「サウジの女性たちは、2020年にサウジアラビアがG20議長の国を務めた際に、女性たちの地位向上、起業、経済機会、安全が議題の中心となるように働きかけました」とストロング氏は付け加えた。
サウジアラビアの女性たちは既に、ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)、エクソンモービル、ロッキード・マーティンなどの事業戦略に参加してきた。「イグナイト」プログラムは、サウジの抜本的改革計画「ビジョン2030」の下、サウジの経済改革に関わる米国企業への支援を目的としたものでもある。
「女性起業家、女性経営事業、女性全面参加の機会について、現在私がサウジで目にする限り……障壁は全くありません」と、起業家支援組織「エンデバー・サウジアラビア」の統括責任者であるレイティファ・アルワラン氏は述べた。
「障壁は、かつての類のものではなく、女性たちは今、ネットワークへのアクセスを必要としています。ネットワークが機会を作り出すのです。つまり(問題は)、いかにして女性たちがそうした障壁を打ち破り、ビジネス社会の一員に加わることを可能にするかということです。