ムハンマド・アル=スラミ
リヤド:国連と、リヤドを拠点とする過激主義対策グローバルセンター(エティダル/Etidal)が、テロに立ち向かうための協働合意に調印した。
国連テロ対策事務所(UNOCT)の国連テロ対策センター(UNCCT)とエティダルとの間で交わされた了解覚書(MoU)は、テロおよび暴力的な過激主義を防止および阻止するための協力体制を強化することをねらいとしている。
国連テロ対策事務次官かつUNCCT エグゼクティブディレクターを務めるウラジミール・ ヴォロンコフ氏が、エティダルの事務総長マンスール・アル=シャマリ博士と共にMoU に署名し、サウジアラビアの国連常駐代表でUNCCT諮問機関会長を務めるアブダッラー・アル=ムアリミ氏がそれに立ち会った。
この協定は現在行われているUNCCTの働きかけの一環で、テロの惨劇を撲滅し、過激主義の拡散を阻止する上で国際社会を団結させることを目指している。
MoUの規約にもとで多くの合同プロジェクトが開発され、国連のテロ防止戦略の実施を支援する。活動内容としては、暴力的な過激主義やテロ目的のインターネット使用を防止するための戦略的コミュニケーションに関する能力開発ワークショップや、若者たちの関与、寛大さ、テロ被害者のための支援などへの認識向上をはかるキャンペーンなどが含まれる。
アル=ムアリミ氏はこう言う:「UNCCT と締結したMoUは、テロ対策に対するサウジアラビアの大きな関心と継続的コミットメントを反映している」
ヴォロンコフ氏はこう言う:「 MoU は、これら二つの組織の間に持続可能で現実的な提携関係を築いていくという我々の計画の出発点となり、テクノロジー、分析、そしてグローバルな能力開発における互いの強みを生かしていく」
「さらにMoUは、暴力的な過激主義を防ぎ対抗していく上でのセンター・オブ・エクセレンスとして、UNCCT とエティダルが我々の働きの中で相乗効果を見出し、暴力的な過激主義の拡散を防止する誠実な働きかけを共有できるようにするはずだ」
アル=シャマリ氏は、国連によるテロ撲滅のための世界戦略を支援するエティダルのコミットメントに言及した。
「我々が組織的で的確かつプロフェッショナルな方法によって協力および提携関係を築いていくにあたり、これこそがMoU調印を通して我々が体現するものであり、望ましい高潔な目標を達成させるべく、エティダルのイデオロギー・メディア・デジタルの各資産の能力を活用していきたい」と彼は語った。