

アラブニュース
リヤド:4月8日(木)、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子が、サカーカ太陽熱発電所の開設を発表した。
同皇太子によると、全国各地に新たに7カ所の太陽熱発電所を開設するプロジェクトの合意にも調印したという。
そのプロジェクトは同国のビジョン2030にもとづく再生可能エネルギーの開発推進の一環となる。
「過去数週間に、サウジグリーンイニシアチブと中東グリーンイニシアチブが発表された。それらは我々が世界的産油国のリーダーとして、気候変動対策の推進における自国の果たすべき責任を完全に認識していることを示している」と皇太子は述べた。
「エネルギー市場の安定化における我々のパイオニア的役割の一つとして、今後ともその役割を果たしながら再生可能エネルギーの分野で指導力を発揮していきたい」
アル=ジャウフ州のサカーカ発電所の立ち上げは、同国にとって「再生可能エネルギーを国内で利用する第一歩となる」と皇太子は言及した。
皇太子によるとドゥーマト・アッ=ジャンダル風力発電所の建設も近く完了するという。
サカーカとドゥーマト・アッ=ジャンダルのプロジェクトに加えて計画されている7カ所の太陽熱発電所は、総計3,600メガワット以上の発電量となる見込みだ。それらは60万世帯以上に電力を供給し、7百万トン以上の温室効果ガスを削減することになる。
「これらのプロジェクトの一部は新記録を達成しており、太陽熱発電による電力の購入コストについて、我が国は世界最少となっている」と皇太子は述べた。
先月皇太子は、気候変動対策としてグリーンサウジおよびグリーン中東という二つのイニシアチブを発表した。