

Rashid Hassan、リヤド
アントレプレナー・ワールドカップ(EWC)でのRed Sea Farmsの3位獲得は「最高の」気分だと、サウジアラビアのスタートアップの共同創業者、Mark Tester氏とRyan Lefers氏はアラブニュースの取材に対して述べた。
「サウジアラビアを代表してこの場にいることをとても誇りに思います」とTester氏は話した。「とても希望が持てる結果となりました。サウジアラビアでこのような素晴らしい大会を開催できることを示せたからというだけでなく、実際に、サウジアラビアの企業が最終選考まで勝ち残ることができたからです。最終選考に残ったスタートアップ100社には、(サウジアラビアの)企業がいくつもありました。これは大変喜ばしいことです」
世界最大のスタートアップコンテストであるEWCの優勝者は、今週木曜、リヤドのミスク・グローバル・フォーラムで発表された。
Red Sea Farmsは、 灌漑に淡水を用いることへの世界的依存を減らすことを目指した農業技術の開発を行っている。
同社は18か月以上前に、サウジアラビア・アブドラ王立科学技術大学(KAUST)のCenter for Desert Agriculture副所長を務めるTester氏が、農業工学者のLefers氏と共同で設立した。
全世界から最終選考に勝ち残った100社のうち、サウジアラビアのスタートアップはSadeem、Faheem、Cura Dhad、Red Sea Farms、UnitXの6社だった。いずれもKAUSTの起業家育成プログラムの卒業生によって設立された。
忙しい方向けに
全世界から最終選考に勝ち残った100社のうち、サウジアラビアのスタートアップはSadeem、Faheem、Cura Dhad、Red Sea Farms、UnitXの6社だった。いずれもKAUSTの起業家育成プログラムの卒業生によって設立された。
今回の3位獲得により、「サウジアラビアが目まぐるしい速度で変化していることを、最高の方法で世界中に示すことができました」とTester氏は言った。「そのような変化の一翼を担えたことをとても嬉しく思います」
サウジアラビアの若者に伝えたいメッセージを聞かれたTester氏は、次のように語った。「努力を惜しまないこと、物怖じしないこと、起業家精神を持つこと、そして市場を注意深く観察することです」
EWCでの成功のおかげで、Red Sea Farmsは「当初の予定よりも早く」トマトの販売を開始できるとTester氏は言う。同社のトマトは淡水化された海水を用いて栽培されている。「来年は、50トンのトマトを生産することを目標としています」
「このような素晴らしい起業家の集団から、上位5位以内に選ばれたことはとても光栄なことです。人々にとって関心の高い問題に取り組んでいるという手ごたえを得ることができました」とLefers氏は語った。
またLefers氏はこうも付け加えた。「EWCに参加できたことは、それだけでも大きな成果です。おかげで、こうして志を同じくする素晴らしい実業家の集団と繋がりあうことができたのですから」
彼はKAUSTに様々な面で支援を受けたことを感謝した。「KAUSTには研究面だけでなく、イノベーション、教育開発、マーケティングなどの面でも支援してもらいました。素晴らしい環境の中で、全面的にサポートしてくれました」
Red Sea Farmsは、KAUSTのInnovation Fund and Research Products Development Coからアーリーステージ企業向けの資金供給を受けたばかりだ。Innovation Fund and Research Products Development Co は、リヤドにあるキングアブドゥルアジズ科学技術都市(KACST)のベンチャー投資部門のことである。
KAUSTとKACSTの両パートナーは、合わせて190万ドルの開業資金を投資した。資金は、KAUSTのキャンパスに2000平方メートルの試験的な温室施設を建設するために使用された。
KAUSTのイノベーション・経済成長部門の副所長であるKevin Cullen氏は、アラブニュースの取材にこう答えた。「私たちは、サウジアラビアの予選通過者が全員、本校の出身者であることをとても誇らしく思っています。とくにRed Sea Farmsは、Mark Tester教授の温室からそのまま誕生し、今まさに農業界に革新をもたらそうとしています」