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サウジアラビア人は、健康に注意しながらイード・アル・フィトルを楽しむ準備ができている

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11 May 2021 01:05:50 GMT9
11 May 2021 01:05:50 GMT9
  •  新型コロナウイルスのパンデミックによってお祝いは静かなものになったかもしれないが、人々の気分は削がれてはいない

ヘブシ・アルシャマリ(Hebshi AlShammari)

リヤド:世界中の多くのイスラム教徒が、イード・アル・フィトルを家族や最愛の人と祝うのを心待ちにしている中、サウジアラビア人がこのお祝い時に毎年行っている習慣を紹介してくれた。多くの人にとって、祝祭の醍醐味だ。

「私はイードを心待ちにしています。いつも1カ月前には息子や娘と一緒に、混雑する前に公共市場や大衆市場に行って、準備するようにしています」と、人事部の作業監督者であるフセイン・アル・アナジさんはアラブニュースに語った。彼は家族が必要な服や必需品、菓子などを購入する。

イードの日にアル・アナジさんはモスクに行き、イードの礼拝をした後、帰宅する。「両親、兄弟、子供たちの所に戻ります。母、姉妹、子供たちに挨拶します。それから、(それぞれの)自宅にいる高齢者、特におじやおば、高齢の親戚に挨拶しに行きます」と彼は付け加えた。

午前の挨拶回りを終え、正午に家に戻り、不足した睡眠時間を取り戻すために午後まで仮眠を取る。ラマダン期間中は夜更かしすることが多いからだ。そして、午後にはマジリス(応接間)に行き、来客用のお茶やコーヒーを用意する。

夕方になると、アル・アナジさんは親戚が集まる場所に行く。最年長の親戚の家か、借りた別の場所で、家族のための特別な夕食会が催される。夕食会が終わると、彼はくつろいでいる友人の所へ行き、挨拶をしたり、トランプをしたりする。

その後数日間、彼は友人と一緒に、ほかにも挨拶すべき場所に行く。

イード期間中の名物(料理)はマンサフです。ラム肉を、発酵させた乾燥ヨーグルトのソースで調理し、米と一緒に食べる、アラブの伝統料理です。

アスムハム・アル・フヘディ 

サウジ電力会社で警備員をしているバンダル・アル・ゲイブさんは、シフト制で働いているため、イードの全期間を家族や親戚と過ごすことはめったにない。

その代わり、彼は近所の友人を訪ねる。友人はイードの食事(主に焼き物)を用意してくれる。「食べ過ぎません。味見しているような、儀式的な食べ方をします」

アル・ゲイブさんは、昼寝をした後、その日のうちに親戚や他の友人の所にも行くと話した。体は疲れていても、心は楽しみにはずむ。何年も会っていなかった友人など、多くの人に会える日だからだ。

アル・ゲイブさんは、毎年、子供たちが家族の年長者からお金をもらう「エイディヤ」という風習を守りたいとも考えている。

サウジアラビア人の主婦、アスムハム・アル・フヘディさんにとって、イードの最高の瞬間は、初日の朝、新しい服に袖を通すときだ。

「イードの礼拝には特別な思いがあります。父の家に家族みんなで集まって、お客さんにお菓子を配り始めます」と彼女はアラブニュースに話した。

祝福の花火に皆で火を付け始めるときに、イードの魂は輝きを放つ、とアル・フヘディさんは付け加えた。

「イード期間中は、服やアクセサリーなどを買うのに忙しくなります。タイマに住んでいるので、必要なものを全て手に入れることはできません。なので、家族と一緒に(110キロ離れた)タブークに行きます。最寄りの都市です」と彼女は話した。

家にいる高齢者、特におじやおば、高齢の親戚に挨拶に行きます。

フセイン・アル・アナジ

イード期間中に買うのが最も難しいものの一つは服だ、と彼女は付け加えた。タブ-クに戻らないですむよう、サイズが合うことを確かめなければならないからだ。

イードの前夜、夜が明ける前に彼女は菓子を作って客間に置き、香や沈香を使って家を芳香で満たす。

以前、アル・フヘディさんは、「全く違う」雰囲気を味わえる、街の隣の礼拝所に行くのを好んでいたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行で状況が変わり、代わりに近くのモスクに行くようになった。

以後、家族は自宅で客を迎えるようになり、子供たちにプレゼントを配ったり、花火を見守ったりしている。「危険ではありますが、花火はイードに楽しい雰囲気を添えてくれると思います。なので、子供たちではなく、私が花火に火を付けるようにしています」

イード期間中はとても幸せです。多くの人の所に行きますし、多くの人が少しの間ですが、訪問してくれるからです。ルア・ラシッド

イード期間中の好物はマンサフ(子羊の肉を、発酵させた乾燥ヨーグルトのソースで煮込み、米やブルゴルと一緒に食べるアラブの伝統料理)だ、と彼女は話した。

サウジアラビア人の子供であるルア・ラディさんは、アラブニュースに対し、母親が数日前にイード用のドレスときれいな靴や、自分と兄弟のために市場で花火をたくさん買ってくれたと話した。

「イード・アル・フィトルの初日には祖母の家に集まり、他の街に住むおばがいる

ところで、母とおばが作った子羊の料理を一緒に食べます」と彼女は話した。

ラディさんの母方の叔父は、毎年イードにおもちゃや菓子をプレゼントする。「軽いサッカーボールや風船をくれることが多いです。イード期間中はとても幸せです。多くの人の所に行きますし、多くの人が少しの間ですが、訪問してくれるからです」

マアデンのサウジアラビア人エンジニア、ナヤーブ・アル・モアイニさんはこう話した。彼としては、イードの祝祭は前日の夜に始まる。前日の夜の家での準備が、毎年行われる祝祭の最も重要な要素の一つだ。

「イード・アル・フィトルの祝祭では、客と祝うために、数日にわたって宴会を開くことがよくあります。市外から来る親戚も含まれます」と彼は付け加えた。

イードの2日目は、おじやその子供たち、近所の人たちを含む、アル・モアイニさんの家族の祝宴の日になっている。

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