• サウジ時間で午後 2 :14、巨大な月が現れる瞬間がやって来る

ジェッダ :  水曜日、サウジアラビアとアラブ諸国の空では、今年最も接近する巨大な満月 ( スーパームーン ) が見えることだろう。

今回は、この 2 年半で初めて皆既月食と同時に起こるのだが、月食が起こるのが日中であるため、アラブ諸国でこれを目にすることはないだろう。

月の中心と地球の中心が 362,146 Km 以下である場合、新月であっても満月であっても、その月とスーパームーンと呼びます、とジェッダの天文学会会長マジェド・アブ・ザフラ氏は話した。科学用語では、この月は「近点惑星直列」と呼ぶ。月が地球の近点に至った、という意味だ。

サウジ時間で午後 2:14、巨大な月が現れる瞬間がやって来る。近地点に到達して 9 時間 24 分後、地球からの距離が 357,461 km となる。この配置によって、最小の満月の時と比べ、その大きさは約 14 パーセント大きく、明るさは約 30 パーセント明るい。

スーパームーンは、日没後南東の水平線から昇り、地球を取り巻く大気の成分のためオレンジ色に見えることでしょう。月からの白色光が散乱するためです、とアブ・ザフラ氏は述べる。青色の光線域は散乱し、赤色の光線域は残る。月が昇り、水平線から離れると、通常の白銀色に見えるという。

スーパームーンは、近地点に到達する以上に「魅力的」です、と彼は話した。そのため、スーパームーンはより大きいという誤った印象を与えるのです、とも彼は話した。実際には、スーパームーンは、肉眼では通常の満月より大きくは見えない。もっとも、見る人に経験があれば、その違いに気が付く。

地球上ではスーパームーンによる影響は、潮の満ち引き以外はありません、とアブ・ザフラ氏は説明する。毎月満月の日には、地球と月と太陽が一直線に並ぶために、潮の満ち引きが広範囲におよぶ。スーパームーンの晩には満潮の高低がより顕著となる。そして、満月が近地点に近いことを考えれば、この潮の満ち引きは、近日点による満潮と言える現象なのだ。

「スーパームーンの影響が限定的であることを考えれば、私たちが住む星の内部エネルギーの平衡に影響することはないでしょう。潮の満ち引きは毎日起きていることであり、地質学上の活動や普通と異なる気象状態が増える予想はありません」、と彼は話した。

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