
アラブニュース
リヤド:サウジアラビアは、今年のメッカへの大巡礼(ハッジ)について、新型コロナウィルスのパンデミックを考慮し、サウジアラビア国民及び国内居住者に限定する。
同国保健省及び巡礼省は土曜日、今年の大巡礼の巡礼者数を、6万人に制限すると発表した。メッカへの大巡礼は7月中旬から開始される。
大巡礼の希望者は、慢性疾患を持たず、王国の予防接種措置に基づき、新型コロナに対するワクチン接種を済ませた18〜65歳の人でなければならないと強調された。
巡礼者は、ワクチン接種を完了した者、巡礼の14日以前に新型コロナワクチンを1回接種した者、または、新型コロナウイルス感染から回復後にワクチンを接種した者でなければならない。
この決定は「グランド・モスクと預言者のモスクを訪れる人々が、大巡礼や小巡礼の儀式を行うことができるようにするための王国の継続的で熱心な取り組みに基いており」また、「王国は人々の健康と安全を第一に考える」と同省は述べた。
一方、大巡礼担当副大臣は、今年の大巡礼の巡礼者を制限するというサウジアラビアの決断が、他のイスラム諸国から理解を得られていると述べた。
イスラム協力機構は、サウジアラビアが2021年メッカ大巡礼の巡礼者を制限する決定をしたことを歓迎している。