
アラブニュース
ジェッダ:国連の世界食糧計画(WFP)のデイビッド・ビーズリー事務局長が、「イエメンで最も弱い立場にいる人々」の緊急的な食料ニーズを満たす国連の活動に貢献したとして、サウジアラビアの努力を称賛した。
先日出された声明において、事務局長は「サルマン国王人道支援・救援センター(KSrelief)」を通じた王国の6000万ドル規模の支援に謝意を示した。
そうした支援がなければイエメンにおける人道活動は維持できなかっただろう、と事務局長は強調した。
王国の支援のおかげで、今後数か月、人々を救う食料支援における需要と供給の深刻なギャップを埋めることができるだろう、とWFPの職員は話している。
WFPはこの資金を元に、貧困家庭に毎月支給される食品バスケットに含まれる穀粒や小麦粉、植物油などの食糧を購入する予定。
支援プログラムは、15の行政区域に住む490万人規模の深刻な食料不足の人々を支援していく。
ビーズリー事務局長はサウジアラビアのKSreliefに謝意を表明し、特に、新型コロナウイルス感染症のパンデミックによって人道危機が増している昨今の必要性の高い時期に実施されたと述べた。
2018年以降、サウジアラビアはWFPのイエメン対応に8億5800万ドルを拠出している、と事務局長は続けている。また、2019年に提供された3億8000万ドルのおかげでWFPは活動を拡大して1300万人に援助を届け、実質的に「イエメンを飢饉の瀬戸際から救い、人命を救った」と述べた。