
ラシッド・ハッサン
リヤド:サウジアラビアでは新型コロナウイルスのワクチン接種が急ピッチで進んでおり、53%以上の人が少なくとも1回の接種を受けた。
サウジ保健省は全国587カ所にワクチンセンターを設置した。同省によると、これまでに約1860万回のワクチン接種が行われた。
サウジアラビアの5日の新規感染者は1247人で、累計49万4032人になったが、保健省のスポークスマンは重症患者の数は安定していると言っている。
進行中の患者は1万1773人で、重傷者は1350人。
同省のスポークスマンであるモハメド・アル・アブド・アル・アリ博士は、地域社会の努力により、重症患者の数が減り続ける可能性があると述べた。
新規感染者の地域別内訳は、アシール地域で273人、東部地域で234人、メッカ地域で220人、リヤド地域で206人、ジーザーン地域で110人、北部国境州で8人、ジャウフ州で8人。
同省によると、新型コロナウイルス感染症から回復した患者は1429人増え、累計回復者数は47万4368人。
新型コロナウイルス感染症によって新たに15人が死亡し、死者数は7891人に増加。同省によると、これまでに1860万回以上のワクチン接種が行われた。
PCR検査は、この24時間以内に9万4010件実施された。これまでに実施された検査の総数は2230万件を超えた。
保健省がパンデミックに対応するために設置した特別診療所では、数千人の住民を対象に検査や治療を続けている。ターカド(確認)センターとテタンマン(安心)クリニックは、この病気のまん延を監視し、感染が疑われる患者や感染が確認された患者を支援する上で重要な役割を果たしている。
ターカドセンターでは、無症状や軽症の人、感染者と接触したと思われる人を対象に新型コロナウイルスの検査を行っている。テタンマンクリニックでは、発熱、味覚・嗅覚の喪失、呼吸困難など、重い症状がある人に対して、治療や助言を行っている。
保健省と他の関係機関は、地域社会による、この病気のまん延を遅らせるための取り組みの一環として、ソーシャルディスタンスを保ち、健康と安全に関する全ての約束事に従うことの重要性を引き続き強調している。