





フダ・アル・シャイル
ジェッダ:サウジアラビアは、国民が感染対策の遵守やワクチンの登録を続けているため、集団免疫を獲得しつつある。
保健省のスポークスマンであるモハメド・アル・アブド・アル・アリー博士は、世界の新型コロナウイルス感染症の感染状況を発表した後、犠牲祭(イード・アル・アドハ)の休暇中に感染者が急増する可能性があると注意を呼び掛けた。そして以前にソーシャルディスタンスを保つ措置が遵守されずに感染者が増加したことに触れた。
「人から軽蔑されるようなことを繰り返してはならない。まだ気を緩める時ではない。予防策を徹底することで、良い結果に至るだろう」とアル・アブド・アル・アリー氏は話した。同氏は、人々がワクチン接種を受け、新型コロナの予防策を取り続けることで近い将来、感染者数が減少に転じることを期待していると述べた。
サウジではワクチンは1970万回以上接種されている。アル・アブド・アル・アリー氏は、2回目の接種は、受ける資格があれば全ての年齢層の人が受けることができることを発表した。「年齢に関係なく、1回目と2回目の接種の間に一定の間隔を空ける必要があった。記録的な数の人が2回目の接種を受けることを期待している」
同氏はまた、ワクチン接種を受けていない人は、1回でも2回でも予防接種を受けた人に比べて、コロナに感染するリスクがずっと高く、症状もより重くなると述べた。「ワクチン接種を受けた人はコロナの症状が出なくなる。出たとしても軽症で、息苦しさも軽くなる」
「高齢者や免疫不全の人は症状が重くなる可能性があるが、ワクチン接種を受けることで、守られる可能性がより高くなる。このことに気付くことが重要だ」とアル・アブド・アル・アリー氏は付け加えた。
同氏は、隔離について最もよく聞かれる質問に答えた。感染した他人と接触した場合、特に2メートル以内の近い距離で15分以上一緒にいて、どちらもマスクを着用していない場合は検疫や隔離が必須だ、と同氏は説明した。
アル・アブド・アル・アリー氏によると隔離は、PCR検査で陽性反応が出たことが確認された時点で義務付けられ、10日後に終了する。「隔離期間を完全に終えるには、10日間のうち最後の3日間は症状が出てはならない」。同氏は10日間ルールを守ることが重要であることも強調した。
「無症状だった場合、10日が終わるのを待たずに人と会う人がいる。これは間違いで、症状は5日後までに遅れて現れる可能性がある。隔離規則の遵守は、従わなければならない重要な命令だ。規則を破り、もう感染していないことが確認される前に人と会うのは、他の人の生命と健康にとって非常に危険だ」と同氏は話した。
新しい、承認されたモデルナ製ワクチンについて、アル・アブド・アル・アリー氏は、サウジアラビア食品医薬品庁が義務付けている多くの試験・検査に合格していると述べた。「安全で、適切に機能するワクチンだ。このワクチンは、承認を受けた後、現在投与されている」
保健省は、新型コロナの新規感染者は1112人で、累計感染者数が50万1195人になったことを発表した。感染者が最も多い地域はメッカで260人、次いで東部州で209人、アシールで196人、リヤドで193人。感染者が最も少ない地域はジャウフで3人。
現在進行中の患者は1万805人で、そのうち1418人が重症。回復者は1189人で、累計回復者数は48万2414人。
過去24時間以内の新型コロナ関連の死者は13人で、PCR検査は9万6616件実施された。