
アラブニュース
ジェッダ:サウジアラビアは、地域や海外からの観光客の目的地となっており、サウジの観光部門は、さまざまなプログラムや取り組みを発表し、将来に向けてそのペースを加速している。
サウジの観光は、地理的にも歴史的にも多様性があり、天然資源、考古学上の珠玉の地、歴史的な場所など、観光客の憧れを叶える見どころが豊富にある。
観光庁は、2019年に観光ビザプログラムを開始し、第1段階としてまずは49ヵ国を対象に、観光ビザの入手をオンラインや特定の規制管理を施した入国地点で可能にするなど円滑化したことで、新型コロナウイルスパンデミックが始まるまでに45万の観光ビザが発行された。
国家構想「ビジョン2030」の目標にペースを合わせ、観光庁は、2030年までに年間の観光客数を国外から5500万人および国内4500万人の合わせて1億人に増やし、100万人の雇用機会を提供し、国のGDPを10%上げるなどのパフォーマンス指標を設定した。
同庁はこれまでにも、観光誘致のプログラムを整え、観光投資や民間企業の役割を活性化するなどしてきた。また、国内外の観光エキシビションに参加し、観光地、見所、旅日程、旅行商品、観光パッケージなどのマーケティング活動も国内外で行ってきた。
国内さまざまな観光地のマーケティングやプロモーション戦略を実施してきたが、その最新の戦略が、「サマー・オブ・サウジアラビア」企画だ。これは、「スピリット・オブ・サウジアラビア」プラットフォームが、「私たちの夏、あなたの気分」というスローガンで打ち出したもので、国内11ヵ所の観光地を、提携民間企業250社が提供する500以上の観光体験とともに9月末までプロモートしていく。
観光部門は、国家構想「ビジョン2030」の柱のひとつで、国家経済基盤の多様化、投資の融資、収入源の増設、雇用機会の創出などに貢献するものであり、促進プランの結果として、同部門は急成長を遂げている。
国内観光の新たな展望を開く取り組みとして、紅海の珠玉の行先をめぐるジェッダ港からのクルーズツアーが始まり、旅行者が夏の休暇を謳歌できるような多くのパッケージが用意されている。