
30日午前、日本武道館で開かれた柔道女子第32試合78kg超級で、サウジのアル・カハタニ選手がイスラエルのラズ・ヘルシュコ選手に敗れ、東京2020大会を去ることになり、彼女の注目の週が終わった。
アル・カハタニ選手は、他のアラブ人選手とは異なり、東京2020大会でイスラエル人選手との対戦に抗議の辞退をしない決断をしたことから、メディアの大きな注目を集めてきた。
21歳のサウジ出身の彼女は、11-0で相手に敗れた。相手は、柔道の試合展開で得られる最高得点の「一本」で試合を終えた。
アル・カハタニ選手は、柔道場に入る前に、サウジアラビア・オリンピック委員会(SAOC)会長のアブドルアジーズ・ビン・トゥルキ・アル・ファイサル王子から激励の言葉を受けた。
彼女の出場の決断は、サウジアラビア国内でほぼ満場一致の支持を受け、一生に一度のチャンスを諦めなかったとして、スポーツファンや著名人がSNSで彼女を称賛した。
彼女は、トーナメント開始わずか10日前の7月13日に国際柔道連盟から招待を受けたことで、33名のサウジ代表選手の中で最後に東京2020への出場を決めた選手となった。
タハニ・アル・カハタニ選手が柔道家になる第一歩を踏み出したのは、リヤドのキング・サウード大学で学んでいた時のことだった。
他にもいくつかのスポーツをしたものの、運命のスポーツだとわかったのは、柔道だった。
2019年の女子サウジ選手権では銀メダルを獲得、その1年後には金メダルを獲得した。2020年には、アル・カハタニ選手はリヤドのプリンセス・ヌーラ・ビント・アブドゥッラハマーン女子大学のサウジ柔道トレーニングセンターに参加し、その後、タシケントで合宿を行い、世界チャンピオンやウズベキスタン女子柔道チーム、世界柔道ツアーのその他の選手たちと交わることで貴重な経験を得た。
6月には、アル・カハタニ選手は2021年ハンガリー世界柔道選手権にサウジアラビア代表として出場した。