
ロンドン:ムスリム世界連盟(MWL)とトニー・ブレア・グローバル・チェンジ研究所(TBI)は、将来世代の若者に奉仕するという共通のビジョンの下で協力を行うための新たなパートナーシップに乗り出した。
世界全体で若者は約18億人おり、その多くが貧困、暴力、排除、否定的な見解など無数の問題に直面している。彼らは、相互接続の度合いがますます高まっていく世界でうまく生きていくために必要な情報を手に入れられず、また必要なスキルを学んでいない。自分の意見を伝えたり、自分の将来や生き方に影響する選択をしたりするための、信頼できる安全なプラットフォームがないという感覚も抱いている。
MWLとTBIは今後3年間にわたって協力を行い、世界18カ国以上の13歳から17歳までの10万人以上若者に、批判的思考と対話のスキルを身に着けさせるためのグローバル教育プログラムを提供する。
同プログラムでは、世界各地の学校と教育パートナーのネットワークを通じて、2,400人以上の教師にアクティブリスニングとグローバルコミュニケーションの訓練を施し、教師はさらにそのスキルをそれぞれの生徒に伝える。
このプログラムは若者や若者コミュニティの間での相互理解、寛容、信頼を高め、若者に宗教や文化の多様性に関する正確な理解を身に着けさせるのに資するものだ。
プログラムでは、自分の日常生活や家族、コミュニティで見かける人たちとは異なる人たちに対する若者の理解と共感を活かし、多様なコミュニティ内のさまざまな宗教や文化の信者・信奉者の間での広範な対話も構築する。
パンデミックが若者の教育に及ぼす影響について世界中が取り組んでおり、このプログラムはいっそう重要になる。理解と交流の架け橋を築き、誤った情報と闘い、若者の間での共感を構築する上で、対話スキルの習得はきわめて重要だ。
TBIは、相互接続の度合いがますます高まっていく世界において、リーダーがオープンでインクルーシブかつ繁栄する社会を構築していくのに役立つような専門的助言の提供と議論を通じて、リーダーと政府に将来の世界を担う準備をさせることをミッションとする非営利組織である。
サウジ国営通信