アル・ウラー:「フィルム・アル・ウラー」は、第78回ベネツィア国際映画祭に参加し、アル・ウラーを世界の映画・テレビ制作者たちに宣伝する任務を無事終了した。
アル・ウラー王立委員会の映画部局「フィルム・アル・ウラー」の代表団は、サウジ映画委員会や紅海国際映画祭といったサウジアラビアの他の団体や、地域の新進若手映画製作者からなる代表団などと一緒に参加した。
「ベネツィア映画祭のような国際的な映画祭は、映画業界と交流し、アル・ウラーの多様で素晴らしいロケ地を紹介し、サウジアラビアの映画産業を促進する素晴らしい機会を与えてくれます。我々は、インフラの整備や、スタッフ、ロケ地、施設にアクセスし易い映画作りのエコシステム構築など、大きく前進しています」とアル・ウラー王立委員会映画部局長であるスティーブン・ストラシャン氏は述べた。
「この地域は、海外の作品を含むより多様な作品の制作現場として選ばれつつあり、そうした撮影隊をアル・ウラーへ迎え入れるのを我々は楽しみにしています」と同氏は付け加えた。
7月にカンヌ国際映画祭での紹介活動に成功した3団体は、業界内に国際的な関係を構築し、成長を始めたサウジアラビアの映画部門を世界の観客に紹介するという任務を引き続き遂行する。
映画祭では、サウジアラビアの俳優ヤコブ・アル・ファルハン氏が、自身の次の長編映画『ノーラ』の制作を発表した。この映画は、サウジ映画委員会の今年のデジタル・オーディオ・ワークステーション映画コンペで優勝した作品だ。撮影はアル・ウラー内に設定されたロケ地で、タウフィク・アル・ザイディ氏が監督する。
アル・ファルハン氏は、スリラー映画『ゼロ・ディスタンス』や、シャハド・アミン監督・脚本の受賞作品であり2021年アカデミー賞国際長編映画部門のサウジアラビア公式応募作品にも選出された『スケールズ』などの出演でよく知られている。
アル・ウラーで撮影する制作会社は、条件のよい助成を受けることができるほか、無料かつカスタムメイドの制作支援、ロケハン、サウジアラビアの映画撮影における専門知識、機材到達支援、国内や近隣諸国の映画専門スタッフといった幅広いインセンティブが得られる。さらに、映画スタッフのための新たな専用宿泊施設「フィルム・キャンプ」も完成したばかりだ。
サウジ国営通信