
アラブニュース
ドバイ:サウジアラビア国連常駐代表のアブダラ・アル・ムアリミ氏は新決議案で使われている「多様な女性」「性自認」「性的指向」といった言葉はさまざまな文化的規範の尊重を考慮していないとして注意を促した。
国連総会の決議は「国家に対し、公務に参加する権利のある市民を、人種、肌の色、民族、国籍または社会的身分、性別、ジェンダー、性的指向および性自認、言語、宗教、政治上の意見、または障害を事由に直接的または間接的に差別する法律、規制および慣行を排除するための措置を講じること」を求めた。
サウジ・ガゼットに掲載されたコメントの中でムアリミ氏は、神は人を男と女につくられたとし、男性か女性に当てはまらないものは「自然に反している」と主張した。
「性的指向」「性自認」といった用語は、他の多くの国の意見や法律と同様にサウジアラビアの歴史と相反すると語った。
ムアリミ氏は、国際民主主義は、他の人の価値観と文化を尊重する道徳的基盤に基づいて初めて実現すると述べた。
そして「神性と矛盾する価値観や概念の押し付けを、そのような価値観や概念を否定する文化、宗教的アイデンティティ、習慣、伝統を持つ国々は拒絶する」と言った。
「すべての州は、社会の道徳的価値観と文化および宗教的アイデンティティに従って、法律や規制を制定する権利を持つとするサウジアラビアの確固たる信念の観点から、そして決議の起草者が、その本文に含まれる慎重を要する用語や概念に対する私たちの確固たる立場を無視したことから、サウジアラビアは決議案No. A/C.3/76/L.45/Rev.1に記載されている内容に関して留保する」