モハメド・アル・キナニ
ジェッダ:サウジアラビアと韓国が最近、知的財産分野のプロジェクト、35件を共同で実施することに合意した。
覚書は、リヤドで開催されたサウジ・韓国投資フォーラムに合わせ、サウジアラビア知的財産総局(SAIP)のアブドルアジーズ・アル・スワイレムCEOと韓国特許庁(KIPO)のキム・ヨンレ長官との間で、文在寅(ムン・ジェイン)大統領立ち会いのもと交わされた。
発表によると、覚書の締結により「韓国とサウジアラビアの戦略的パートナーシップ関係が強化され」、韓国の知財エキスパートがリヤドへ出向することも可能になる。
SAIPのヤーセル・ハカミ報道官はアラブニュースに対し、覚書において両国の具体的な協力活動に関する枠組み、計画、スケジュール、手続きなどが明示されたと伝えた。
「今回の合意の範囲内で、両国は、特許審査や知財に関する情報、国家の知財戦略を通して知財分野のエコシステムを促進する多くの計画やプロジェクトを実施することになるでしょう。合意には『知財アカデミー』計画も含まれており、小学校の子どもたちに発明に関する授業が提供される予定です。また、サウジの女性発明家を奨励ために、宣伝活動を策定し実施するのも計画の一環です」とハカミ報道官は述べた。
報道官はまた、合意の実施内容を検討し評価するために両国は定期的に集まり、「必要であれば補完策や将来の計画が提案されることになる」と付け加えた。
合意によると、2国は計画の実行に際して両国から第三者を参加させることもできるという。合意の有効期間は全ての計画とプロジェクトが完了するまでとなっており、今後2年ほどになると想定されている。
サウジアラビアと韓国が提携したのは今回が初めてではない。2018年9月25日、ジュネーヴで開かれた高官級協議においてKIPOとSAIPは知財分野での協力に関する覚書を締結した。