

モハメド・アル・キナニ
ジェッダ:サウジアラビアのサルマン国王は火曜、リヤドのヤママ宮殿にて閣僚会議の議長を務めた。
閣僚評議会は、南スーダンのサルバ・キール・マヤルディ大統領から国王が受け取った、二国間関係とあらゆるレベルでの支援・開発方法に関する書面について説明を受けた。
同評議会はサウジ王国が数々の国と開催した会談や対話の結果を総括した。
こうした会談は絆や二国間・多国間協力を、関係を新たな地平へと進める方法で支援することを目的としており、国際問題に対する共同調整を強化し、地域と世界の安全保障、安定性、繁栄、発展を盤石にするために貢献しようとするものである。
評議会は韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領のサウジアラビア訪問および同氏とムハンマド・ビン・サルマン皇太子との会談の結果について話し合った。訪問の際、両サイドは二国間関係や、関係の支援および強化の方法を再考察した。地域および国際的な発展と、それに関して行われた取り組みについても議論が行われた。評議会は訪問の際に達成された様々な分野における合意についても説明を受けた。
メディア大臣代理のマジド・アル・カサビ氏は国営サウジ通信(SPA)に、評議会は様々な分野における進歩について議論し、イランが支援するフーシ派民兵がサウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)の民間人や重要施設に対して行った攻撃や、紅海の国際航路を攻撃して地域の安全保障と安定性を不安定化しようとしたことへの拒絶と非難を繰り返したことを伝えた。
こうした攻撃的な振る舞いに国際的な平和と安全を維持する方法で終止符を打つため、評議会は国際的な行動、特に国連安全保障理事会による行動の緊急的な必要性を強調したことをアル・カサビ氏は付け加えた。
内閣は西欧および湾岸アラブ諸国の代表団がリヤドでの会談でスーダンの安定と繁栄を支援するための共同的取り組みについて話し合った結論の内容にも触れたとアル・カサビ氏は伝えた。
閣僚評議会はパキスタンとの受刑者移送や犯罪対策に関する合意の草案および、麻薬取引対策に関する理解についての覚書を承認した。評議会はまた、内務大臣もしくはその代理人に、同様の犯罪に対する協力に関して他国と交渉する権限を与えた。
評議会は観光大臣に、ジャマイカと観光分野における理解の覚書の草案について議論するよう委任した。
eラーニングを通して人間の能力を開発するためのサウジ観光省と世界観光機関との協力合意も承認された。
評議会はまた、サウジアラビアとクウェート間の直接投資を促進する分野における協力の合意と、サウジアラビア財務省と英国の外務・英連邦・開発省との意思表示草案も承認した。評議会はサウジ王国財務大臣もしくはその代理人に、この件に関して英国側と交渉する権限を与えた。
評議会はサウジアラビア食品医薬品局(SFDA)の理事長に、国内製品のハラール認証の相互承認の分野におけるサウジ王国とマレーシア間の協力の覚書草案について議論する権限を与えた。
評議会は複数の省庁と国家機関における職員の採用および昇進を承認した。
国王が会議に対面で出席したことは、新型コロナのパンデミックにもかかわらず、サウジアラビアがいかに通常の生活へと戻っているかを反映している。何百人もの生徒が学校に戻った時期とも重なった。