

アラブニュース
ロンドン:サウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハーン外務大臣は土曜日、アントニー・ブリンケン米国国務長官と会談し、武装組織フーシ派によるイエメンおよびその国民に対する攻撃を阻止するために共同で行う取り組みを強化する方法について議論した。Saudi Press Agencyが報じた。
会談はミュンヘン安全保障会議に合わせて開かれ、フーシ派による民間および経済関連の施設への攻撃を阻止することの重要性や、フーシ派が国際航路を脅かしていることについて議論した。
ファイサル王子と国務長官は、イランの核開発計画や、現在ウィーンで行われている新たな合意をめぐる国際交渉について意見を交換した。
また両者は、サウジアラビアと米国の戦略的・歴史的関係についても議論を交わした。
ファイサル王子はミュンヘン安全保障会議において、サウジアラビアはOPEC+の加盟国と協力してエネルギー市場の安定を守ることに全力で取り組んでいると述べ、また、そのためにはすべての加盟国の参加が必要であると付け加えた。
王子は「市場の安定を揺るがすような危機がないことを期待しつつ、加盟国との協力関係を続けていく」と述べ、また、「石油市場にはすべての加盟国が参加しており、1つの加盟国が単独でこの市場を管理することは不可能だ」とも述べた。
また、財政危機にあえぐレバノンについて、国際社会からの支援確保のために、同国は改革に真剣に取り組んでいることをより強く示す必要があると述べた。
ファイサル王子は、「まず、レバノン自らが強い意志を持って自国を救う必要がある……これから再建されるレバノンの政界からの、より強力な合図が必要だ」と述べた。
そしてこれには、経済の安定化や、汚職や失策、「近隣諸国への干渉や国家主権の喪失」といった問題に対処することが含まれると述べた。
ファイサル王子は一方、ドイツのアナレーナ・ベアボック外相、ベルギーのソフィー・ウィルメス外相、アイルランドのサイモン・コーヴニー外相と会談し、中東における安全と安定の強化について議論した。
また、会議に合わせてソマリアのAbdisaid Muse Ali外相、アルメニアのアララト・ミルゾヤン外相とも会談し、関係を深めていくことについて議論した。