
ヘブシ・アルシャマリ
リヤド:アブドルアジーズ王立保護区はこのほど、2027年までに310万本の植樹をおこなうという目標を発表した。
同保護区のCEOであるマーヘル・アル・ゴトゥミ氏は、「その一部は独自に植樹し、別の一部は国立植生開発・砂漠化防止センターと連携して植樹する予定だ」と述べた。
同氏によると、国立野生動物センターと協力して野生動物を保護区内に再定住させるプロジェクトや、保護区内の廃棄物を除去する清掃活動も数多く実施されているという。
アル・ゴトゥミ氏は、「同保護区は5つの目標を掲げている」と付け加えた。
5つの目標とは、野生動物の保護と再繁殖、来訪者のエクスペリエンス向上、民間企業の参画、保護区へのアクセス実現と規制化、様々なホスピタリティの提供だ。
同氏はアラブニュースに対し、「環境にやさしい投資機会を提供することで、エクスペリエンス向上のために民間部門の参加を促すという戦略を掲げて活動している」と語った。
アル・ゴトゥミ氏は、同保護区をこの地区の観光名所にしたいと考えている。
「我々は、野生動物の保護と繁殖を優先しつつ、訪問者のエクスペリエンス向上を目指して迅速かつ現実的に活動したいと考えている」
アブドルアジーズ王立保護区は、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子が議長を務める王立保護区評議会と行政的につながっている。
アブドルアジーズ王立保護区開発局は、内務大臣が統括しており、保護区を監督し、目標達成に必要な規制を承認することで保護区の発展に貢献している。
同開発局は、様々なセクターと協力しながら活動しており、当局プロジェクトの実施や目標達成のために民間セクターが参加することも多くなっている。
アル・ゴトゥミ氏は、「セキュリティに関して言えば、環境セキュリティ特別部隊(SFES)が当局の理事会で承認された規則に従い、野生生物の保護と繁殖に取り組んでいることを誇りに思っている。我々は保護区における目的を達成するため、彼らと共に活動している」と述べた。
アブドルアジーズ王立保護区は、同地区の環境保護のため、様々な措置を講じている。
「我々はSFESと協力しながら環境保全活動を支援している。まもなく、来訪者の教育や案内を担当するレンジャーグループも発足予定だ。保護区内の野生動物の保護に地元コミュニティが関われるよう、保護区のコミュニティから人員を選出するようにした」
勅令により一般公開が定められた王室保護区だが、狩猟、過放牧、伐採、キャンプは禁止されている。
アル・ゴトゥミ氏は、「サウジアラビア政府は環境保護活動を支援している。王室保護区、SFES、国立環境センターの設立は、全てこの支援の一環だ」と述べた。
同氏は、野生生物の保護と繁殖、そしてエコツーリズムの活性化というサウジ指導者の目標は、政府機関、民間企業、地域社会の認識を統一することで達成できると考えている。