レベッカ・アン・プロクター
ドバイ:2020年ドバイ国際博覧会のサウジアラビア館が28日に閉館となり、サウジアラビアは2030年にリヤドで開催される次回の博覧会に目を向けている。
輝かしい夜に、印象的な形状の建物の前でサウジのダンサーたちが伝統と現代性を織り交ぜたパフォーマンスを披露し、世界的なイベントを母国で開催することへの意欲と決意が再確認された。
ムハンマド・ビン・サルマン皇太子が2021年10月にサウジの立候補を表明し、12月に博覧会国際事務局に正式な申請が出された。
「万博担当のチームは300人だが、2030年万博へ向けたプロセスが続く中、国全体が3400万人規模の1つのチームとなる」。リヤド市王立委員会のファハド・アブドゥルモーセン・アル・ラシード委員長は、28日の閉館式でそう述べた。
式には高官や要人が出席し、サウジ館の6か月間の成功を祝った。「素晴らしいパビリオンであり、素晴らしい体験でした。そこには様々な色、景色、多様性、本物、遺産、現代性があり、国として取り組んでいるすべてのものが1つ屋根の下に集まっていました」とアル・ラシード委員長は語った。
パビリオンの印象的な傾斜構造は前面が特徴的で、未来に開かれた大型の窓を表している。「会場内で人目を引く建物となりましたが、そこには空に向かう遺産に根付いた強固な基礎があります」。サウジ館の最高責任者であるフセイン・ハンバザザー氏はそう述べた。
サウジ館には480万人以上が訪れ、今回の万博で最高の入場者を記録した。「ビジョン2030」の結果、王国内で起こっている社会・文化・経済面の変化を反映するという意図に基づいてパビリオンが設計・デザインされ、6か月間の催しもそれに沿った内容となった。
「これは、私たちの心や扉を世界に開く準備を示す宣言であり、サウジアラビア王国の無限の可能性を示す宣言でもあります」とハンバザザー氏は言う。
アル・ラシード委員長は、リヤドは世界的な都市であり、人口の3分の2が30歳未満だと述べた。そして「街の通りや街角、オフィス、公園は若いエネルギーに満ちています」と、閉館式の出席者に語った。
「2030年の世界は今とは違うでしょう。よりよい場所になっていると信じています。私たちの首都リヤドは、皆さんと世界をもてなす準備を整えています。しかしそれを実現するには、力を合わせる必要があります」