
アラブニュース
リヤド:サウジアラビア副国防相のハーリド・ビン・サルマン王子が、イエメンで新たに「大統領指導評議会」が設立されたことを歓迎し、「歴史的かつ勇敢な一歩」と呼んだ。
イエメンのアブド・ラッボ・マンスール・ハーディー大統領が木曜に同評議会を発足させ、リヤドで行われている湾岸協力会議主導のイエメン内協議の最終日に、自らの権限を移譲した。
ハーリド王子は、同評議会の設立は多くのイエメン政党代表者の参加によって可能になったとし、国際社会から「満場一致の支持」を得たと述べた。
また、「イエメンと地域の平和な未来の基礎を築く極めて重要な瞬間である」と、一連のツイートで発言した。
The transferring of power to the Presidential Leadership Council by former Yemeni President Hadi was a historic and courageous step.
— Khalid bin Salman خالد بن سلمان (@kbsalsaud) April 9, 2022
ラシャド・アル・アリミ氏がトップを務め、国の安全保障、政治、軍事を管理する権限を持つ、8人のメンバーからなるこの組織は、地域や諸外国、国際組織から広く歓迎された。
「イエメン人によって書かれたこの新しい章は、イエメン社会の全ての層がこの瞬間に立ち上がり、アラブ湾岸コミュニティの中で、誇りに満ち、安全と治安に恵まれた、平和で幸福なイエメンの未来を築く、国家的な責任を担うことを必要としている」と、ハーリド王子は述べた。
ハーディー大統領は、評議会は移行フェーズの実施を完了するために設立されたもので、国を苦しめている長年の紛争を終わらせるために、イランの支援を受けるフーシ派武装組織と交渉する権限を持つことになると述べた。
ハーリド王子は、戦争の政治的解決が実現するまで、「イエメンにおける正統性回復のための連合軍」が同評議会を軍事的・政治的に支援することを再確認した。
「イエメン国民は平和と尊厳の中で生きるに値する」と、王子は付け加えた。