
サイマ・シャビール
イスラマバード: シャバズ・シャリーフ首相は29日、パキスタンはサウジアラビアとの長年の関係を、深くて多角的な戦略的パートナーシップに変えていくことを望んでいると話した。
首相は3日間滞在の予定で28日にサウジアラビアを訪問した。4月11日に首相に就任してから初の公式外遊である。
「我々の2つの国は70年にわたり特別な絆で結ばれてきた。今我々が心から望むのは、この2カ国の関係を深くて多角的で互いに利益が得られる戦略的パートナーシップに変えることだ」と、シャーリフ首相はアラブニュースに書面で答えた。
「私の初の外遊でサウジアラビアを訪問したという事実は、パキスタンがサウジアラビアとの特別な関係を非常に大切に考えていることを表している」
首相は、今はこの2カ国が両国の協力関係にとって従来にはなかった領域を探そうと動いているところであり、特に経済・貿易・投資の関係発展に重点を置いていると話した。
世界の多くの国がロシアのウクライナ侵攻によるヨーロッパの状況に懸念を持ち続ける一方で、シャーリフ首相はパキスタンがウクライナともロシアとも良好な関係にあると言い、ロシア政府とウクライナ政府の間で和平交渉が一刻も早く再開されることを望んでいると話した。
「この紛争は外交の失敗を反映している。直ちに戦闘を中断して、話し合いを継続し、外交を続けていくことが必要だ」と、首相は付け加えた。「関連する国々の同意・国際法・そして国連憲章の規定に基づく外交的解決が絶対に必要である」
2月下旬に始まった今回の侵攻を非難するあらゆる国連決議をパキスタンは棄権しているが、シャーリフ首相はパキスタンが「被害地域の市民を人道援助するためのあらゆる取り組みを支援する」と話した。
パキスタン政府はウクライナの人々に救援物資を送るため航空機 C-130 を2機派遣しており、「連帯の意思表示」として物資をさらに送ることを検討していると、首相は付け加えた。
「今回の紛争は、誰の利益にもならない。特に発展途上国のためにならない」