ガディ・ジューダ
ジェッダ:今年のハッジは、サウジアラビア保健省の勧告に基づき、各国に割り当てられた枠に沿って、世界各国から100万人のイスラム教徒が参加予定である。
ハッジは2021年には、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の蔓延を封じ込め、巡礼者などの安全を確保するため、サウジアラビアからワクチン接種を受けた国民と住民6万人に限定された。
しかし、サウジアラビアがパンデミック時のハッジとウムラシーズンの予防措置を成功させたことを受けて、巡礼者の定員を100万人に引き上げたのである。
今年のハッジは65歳以下の人が対象で、新型コロナウイルス感染症の予防接種プログラムを完了しているという条件に適合していなければならない。
ハッジ・ウムラ省は、サウジアラビア国外からの巡礼者は、サウジアラビアに向けての出発から72時間以内にPCR検査の陰性結果を提出が必要であるとツイートしている。
同省によれば、サウジアラビアの巡礼者に必要なワクチン接種として、過去5年間に髄膜炎のワクチン接種を受けていない人には髄膜炎のワクチン接種も含まれている。また、巡礼者にはインフルエンザワクチンの接種も義務付けられている。現地での巡礼者は、ハッジに行く10日前までにこうしたワクチン接種を受けなければならない。
サウジアラビア総合統計庁の統計によると、2020年のパンデミックのピーク時には、巡礼者数はわずか1,000人にまで激減していた。定員制限の決定は、リスク評価と公衆衛生、安全上の配慮に基づくものだった。
2019年のハッジの巡礼者は約250万人で、そのうち海外からの巡礼者は190万人だった。
過去10年間で国内外のハッジ巡礼者が最も多かったのは2012年で、320万人近くが毎年巡礼を行った。最も少なかったのは2016年で190万人だった。