ラシド・ハサン
リヤド:国際的な公衆衛生を担当する国連の専門機関、世界保健機関(WHO)は、危機や災害に未然に対応・予防するサウジアラビア危機・災害管理センターの準備態勢を賞賛した。
「イエメン保健省のチームを伴ったWHO地域事務局の代表団が木曜日、リヤドの保健緊急対策センターを訪問した」と保健省は金曜日に発表した。
サウジ保健省は、訪問した代表団は、センターの運営、緊急事態への備え、データ管理システムの運用における経験について説明を受けたと述べた。
今回の訪問は、イエメン緊急対策センター職員を訓練するWHOの取り組みの一環であり、イエメンのセンターにノウハウを伝えることを目的として行われた。
WHOは2021年10月、東地中海地域でサウジの初の保健危機・災害管理センターを公認した。
同センターの役割は、危機や災害に未然に対応・予防することだ。国全体の予防プログラム実施のための運営・統括センターとして機能する。
同センターは、サウジ国内の他の20のセンターへの政府の情報伝達を促進するものだ。
一方、サルマン国王の指示のもと、サウジ結合双生児プログラムの外科チームは、リヤドの国軍保健局のキング・アブドゥラー小児専門病院でイエメンの双子マワッダさんとラフマさんの分離に成功した。
2022年3月13日に生まれたこの乳児たちは、下胸部と腹部が結合しており、肝臓を共有していた。
手術チームの責任者であるアブドラ・アル・ラビーア医師は、32年間の歴史を持つサウジ結合双生児プログラムの52回目となる分離手術が成功したことを発表した。
アル・ラビーア氏によると、今回の手術ではいくつかの目覚ましい成功があったという。双子の回復時間(手術が終わってから麻酔から覚めるまでの時間)は、同チームが過去に行ったどの分離手術よりも短かった。また、双子は手術中に輸血を必要とせず、11時間以上かかると予想された手術時間も、わずか5時間で済んだ。
28人のサウジアラビアの医師と専門家が参加したこの分離手術は、合併症もなくスムーズに進んだ。
アル・ラビーア氏は、手術後の双子の状態は非常に良好であると宣言している。
現在までに、サウジ結合双生児プログラムでは、23カ国から紹介された124の症例を検討してきた。
サウジ結合双生児プログラムは、この分野の世界的な先進プログラムの1つと考えられている。
双子の両親は分離手術の成功に感動し、双子も手術後に良い反応を示した。
双子の父親であるフダイファ・ビン・アブドゥラ・ノーマン氏は、分離手術にかかる費用を支援するという寛大な人道的行為について、サウジアラビアの指導者に感謝の意を表明した。
また、娘たちが幸せな人生を送るための最高の機会を与えてくれたとして、高い技術を持つ医療チームにも感謝の意を表した。