
リヤド:アル・ウラー王立委員会(RCU)は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)と協力して遺物保全分野の国際フェローシッププログラムを立ち上げると発表した。
この国際フェローシッププログラムは、アラビア半島北西部の文明について探究し学ぶ機会を提供する。
RCUの王国研究所の考古学者や遺産専門家と協力して実施されるこのプログラムは、アル・ウラーで行われる4ヶ月間のワークショップの一環だ。
RCUとユネスコの間での科学的・技術的知識移転パートナーシップの強化につながると期待される。
プログラムの課程の中ではフィールドと管理職に向けた研修が提供される。
遺物の研究、考古学遺跡や重要な場所の保全などだ。
RCUの考古学・遺産研究エグゼクティブディレクターのホセ・イグナシオ・ガレゴ氏は次のように言う。
「この国際フェローシッププログラムは、様々な専門分野の国際的な専門家や研修生の間の知識移転を促進するものです」
「このフェローシップは、アル・ウラーの遺跡を守るとともに遺物保護分野における知識センターとして確立することを目的としています。遺産研究・保全・広報の分野における革新的なソリューションやアイディアを実施する主導的機関としての王国研究所の地位を強化するものです」
王国研究所はRCU行政区域のプロジェクトで、ダダンオアシスにある。その都会的なデザインはダダン文明に着想を得たもので、考古学遺跡の向かいの山に彫られた最も目立つ建物の一つがその代表だ。
この研究所ではいくつかの基礎的な考古学プログラム・研究を行っている。
主なものは、岩絵の保全、碑文、言語、農業、先史時代の持続可能性、コミュニケーション、記録と遺跡の保護などだ。
研究所は遺物の研究・分析を専門に扱い、考古学的発掘・遺産保全のための国際的実践を応用している。