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ヤフー・LINE、来秋統合=利用者1億人規模―「世界リードの企業目指す」

19 Nov 2019 04:11:57 GMT9

検索サービスなどを手掛けるヤフーの親会社Zホールディングス(HD)と無料対話アプリ大手のLINEは18日、2020年10月をめどに経営統合することで合意したと発表した。統合により利用者が1億人規模に上る国内首位のインターネットサービス企業が誕生。人工知能(AI)を駆使して「プラットフォーマー」の機能を強化し、米巨大IT企業「GAFA」を追撃する。

ZHDの川辺健太郎社長は記者会見で「日本、アジアから世界をリードするAIテックカンパニー(技術企業)を目指す」と強調。その上で「(グループ社員2万人で)最強のワンチームを目指していきたい」と述べた。一方、LINEの出沢剛社長は「優秀な人材、お金、データのすべてが(このままでは米国勢など)勝者に総取りされる」と指摘し、危機感から統合を選んだと説明した。

ZHDとLINEは、経営資源を集約し事業の相乗効果を追求する。AI、電子商取引、フィンテック、広告など「新規事業での成長を目指し投資を実行する」方針だ。川辺社長は「海外勢に対抗するためAIに集中していかなければならない」と語り、競争力強化に向けてAI分野を中心に毎年1000億円以上の投資を行う考えを示した。

出沢氏は単純合算で登録者数が約5600万人に達するスマートフォン決済サービスを念頭に、「利用者、加盟店ともに利便性を飛躍的に向上させる」と力を込めた。ただ、決済サービスを含め両社で重複するサービスを整理するかどうかは統合完了後に協議していくという。 

ZHDは、ソフトバンクグループの中核企業である通信大手ソフトバンクの子会社。ソフトバンクとLINEの親会社の韓国IT大手ネイバーは折半出資で新会社を設け、新会社がZHDを傘下に収め、ZHDの完全子会社としてヤフーとLINEを存続させる。

統合の過程で、ソフトバンクとネイバーが全株式を保有するLINEは上場廃止となる。統合完了後、ZHDの社長は川辺氏が続け、川辺氏と出沢氏が共同最高経営責任者(CEO)に就く。

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