


ハラ・タシュカンディ、リヤド
ミスク財団の関連会社であるマンガプロダクションズは、1月24日、週一回放送予定の同社のアニメシリーズ「未来の民話(Future’s Folktales )」を、MBC1 テレビチャンネルでアラブ世界に向けて初めて公開する。
この種のアニメでは初の、サウジアラビアのマンガプロダクションズと日本の東映アニメーションの共同制作によるこの作品は、サウジアラビアの歴史と習慣をこれまでにはなかった切り口で紹介してゆく。
マンガプロダクションズの最高経営責任者であるエサーム・ブカリー氏は、シリーズの公開にあたり、次のように述べている。「私たちは、創造性を刺激し、未来の世代に向けた独自のコンテンツを開発するにふさわしい状態をアラブ地域とサウジアラビアに創造することを目指しています。さらに、魅力的かつユニークな方法でサウジアラビアの文化を全世界に発信してゆくことに取り組んでいます」。
アラブニュースは、公開発表の記者会見に招待され、シリーズ第一話とそのオープニングおよびエンディングクレジットの先行上映を見る機会を得ている。
この全13話のシリーズは、サウジアラビアの未来像を刷新する動きの中で制作されており、代々受け継がれてきたサウジアラビアの伝統を紹介するものである。アニメでは、一人の祖母が、孫たちやロボット猫のアニスに語るお話を通して、昔から伝わる忠告や賢明な教えを説いている。
ブカリー氏は、未来設定の斬新さと、より古い世代に馴染みのある漫画に似せたアニメスタイルが醸し出すノスタルジアが、共に幅広い視聴者を番組に引き付けるのに役立つと考えている。
また同氏は、このシリーズがサウジアラビアの若者にインスピレーションを与えてくれることを望んでおり、次のように語っている。「『スターウォーズ』が米国で公開された時は、宇宙旅行が人気の頂点に達し、誰もが宇宙飛行士になりたいと思いました。日本のロボットスタジオを訪れると、ガンダムやグレンダイザーのフィギュアがあります。私たちは、子供達にこれが君たちが創造することができる未来なのだという夢を植え付けようとしているのです」。
このシリーズは、金曜日の午後4時に汎アラブTVチャンネルのMBC1で放送される予定である。「この時間帯を選んだのは、一般的に家族揃っての団欒の時間だからです。つまり、この番組を通じて家族の絆を深めることができるのです。」と、ブカリー氏は述べている。
マンガプロダクションズのアニメーション部門の責任者であるサラ・ウルダダ氏は、彼女のチームがサウジアラビア人の才能を披露することができて嬉しいとし、「マンガプロダクションズのチームが物語の執筆、登場人物、ストーリー展開などすべてを担当しており、コンセプトアートの作成に大きく貢献しました。 当社には、アラビア人のみで構成される、非常に才能豊かな制作チームが存在し、彼らはかけがえのない経験と共にアニメ制作に貢献しました。」と同氏は述べた。
また同氏は、東映アニメーションとの共同制作を称賛し、このプロジェクトは双方のためになったと述べている。「私たちは東映アニメーションの長年の経験の恩恵にあずかることができ、その一方でシュマグ(ストール)を正しく描く方法など、彼らが経験したことがないプロジェクトの詳細部分で彼らを支援することができました。サウジアラビアの人々がこれらの登場人物を見る時、自分自身をこれらの登場人物と確実に重ね合わせて見れることを、私たちサウジアラビアチームは目指してきました。」と、同氏は述べた。
ハヤット・アーメド氏は、プログラマー兼発明家であり、彼女の子供達のお手本となるジャウド、ムナ・アルアムリ氏は、姉のマハ、ハラ・ハラワニ氏は弟のスルタン、ユセフ・アルジャラー氏は父親のバダー、というように才能豊かな俳優陣が、それぞれの登場人物の声を演じている
その他の著名な声の出演者としては、オープニングを担当するラシャ・リズク氏、また「UFO ロボ グレンダイザー」のデューク・フリードのアラビア語吹き替えを演じたジハード・アルアトラシュ氏などが含まれている。