Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • 中東
  • レバノン、イスラエルの空爆で記者の親族4人が死亡したと発表、ヒズボラは復讐を宣言

レバノン、イスラエルの空爆で記者の親族4人が死亡したと発表、ヒズボラは復讐を宣言

2023年11月4日土曜日、レバノン南部のイスラエルとの国境の村、アイタ・アル・シャアブの郊外で、イスラエル軍の空爆により黒煙が上がっている。(AP)
2023年11月4日土曜日、レバノン南部のイスラエルとの国境の村、アイタ・アル・シャアブの郊外で、イスラエル軍の空爆により黒煙が上がっている。(AP)
Short Url:
06 Nov 2023 05:11:18 GMT9
06 Nov 2023 05:11:18 GMT9
  • レバノン国営通信(NNA)によると、犠牲となった4人はラジオ特派員サミール・アユーブ氏の妹とその孫3人
  • ヒズボラはイスラエルの町にロケット弾を発射して報復、「敵は民間人に対する犯罪の代償を払うことになる」と述べた

ベイルート:レバノンの国営通信社は5日、レバノン南部のイスラエル軍の空爆でジャーナリストの親族4人が死亡、記者も負傷したと伝えた。

両国の国境地帯では、10月7日のパレスチナ人グループによる攻撃によってイスラエルとハマスの戦争が始まって以来、特にイランが支援するヒズボラとイスラエルの間で定期的な銃撃戦が発生している。

レバノンの国営通信社(NNA)によれば、犠牲となった4人はラジオ特派員サミール・アユーブ氏の妹とその孫3人(10歳、12歳、14歳)である。

彼らが殺害されたとき、彼らは別の車に乗っており、記者の車の後を走っていた。

アユーブ記者はその後、血まみれのシャツを着て地元テレビ局『アル・ジャディード』に出演し、車内にいた5人のうち唯一の生存者である彼の姪を車から引きずり出したと語った。

ナジーブ・ミカティ首相は、この攻撃は「敵国イスラエルによる忌まわしい犯罪」であり、車はドローンによって狙われたと非難した。

レバノン外務省は、アブダラ・ボウ・ハビブ外相の発言を引用し、6日に国連安全保障理事会の注意を喚起するとX(旧ツイッター)に投稿した。

この事件の直後、レバノンで強い力を持つヒズボラ運動は、この「凶悪犯罪」に対抗して、イスラエル北部の町キリヤット・シュモナにカチューシャロケットを発射したと発表した。

ヒズボラは声明の中で、民間人への攻撃は決して容認せず、その対応は「断固として強力なものになる」と述べた。

「敵は民間人に対する犯罪の代償を払うことになる」とヒズボラ所属のハッサン・ファドララ議員は述べた。

イスラエル軍のダニエル・ハガリ報道官は5日遅く、「イスラエルの民間人が死亡した対戦車ミサイル攻撃に呼応して、ヒズボラの標的が北部で攻撃された」と発表したが、民間人が死亡した場所について詳しくは述べなかった。

ハガリ氏は、イスラエルが攻撃した標的の中には「車両」があり、また、航空機が長距離ミサイルの発射場を破壊したと付け加えた。

5日未明、イスラエルの爆撃により南レバノンで救助隊員4人が負傷し、2台の救急車が標的にされたと、その車両を所有する組織と国営メディアは伝えている。

NNAによれば、イスラエル軍の攻撃は、ヒズボラの盟友であるシーア派アマル運動と提携し、救助隊を運営するリサラ・スカウト協会が所有する救急車2台を標的としたという。

同協会は、「イスラエル占領軍のドローンが意図的に2台の車両を攻撃し、4人の救急隊員に中程度の負傷を負わせた」と述べた。

この攻撃は、イスラエルとの国境から約3キロのテイル・ハルファ村で、2台の救急車が負傷者を避難させるために呼ばれていた夜明けに起こったという。

イスラエル軍は、「レバノンからイスラエル北部のロシュ・ハニクラ地域に向けて攻撃しようとしたテロリスト分子」を攻撃するためにドローンを使用したと発表した。

同軍は、この地域で「2台の不審な車両」を観測したと述べたが、「攻撃はテロリスト分子に向けられており、車両には向けられていない」と述べた。

AFPの集計によると、10月7日以来、国境を挟んだ小規模の衝突で、レバノン側で少なくとも81人が死亡している。

ヒズボラは5日、3人の戦闘員が死亡したと発表した。

イスラエル側では6人の兵士と2人の民間人が死亡した。

10月13日には、ロイターの記者イッサム・アブダラ氏がレバノン南部での国境を越えた戦闘を取材中に殺害され、AFPの2人を含む6人の記者が負傷した。

レバノン当局は、イスラエルがこの攻撃の背後にいると非難している。

国境での緊張の高まりは、ガザのハマス壊滅を目的としたイスラエルの戦争が、より広範囲な火種になりかねないという懸念を高めている。

イスラエルとハマスの間で戦闘が勃発してから初めての演説で、ヒズボラのハッサン・ナスラッラー師は3日、この戦争の「全責任」があるとして、米国を非難した。

彼はまた、レバノンへの攻撃の「愚かさ」に対してイスラエルに警告を発し、「ガザへの侵略」を止めることが地域紛争を防ぐことになると付け加えた。

AFP

ロイター

特に人気
オススメ

return to top