



ナデーン・アセム
リヤド:王国の街では女性ドライバーは一般的な光景になったが、バイクに乗る女性はほとんど見られない。
一般的な認識とは反対に、バイクに乗るのは、バイクがエンパワメントや解放感を与えてくれたり、アドレナリンを出したりすることを除けば、男女問わず、車を運転するのと大した違いはない。中には、女性のバイク乗りは男性よりも慎重に運転し、交通規則を厳格に守るので、女性は男性よりも装備を整えてバイクに乗ると考えている人もいる。
リヤドに拠点を置くバイカーズ・スキル・インスティテュートの経験豊富なウクライナ人指導員、エレナ・ブカルイェワは、王国で唯一の女性バイカー担当の教官だ。
同学院は、男性だけでなく、バイクに情熱を持つ女性にもバイクの運転講習を提供するサウジアラビア初の学校だ。
初級者と上級ライダーの両方のために特別にデザインされたコースは、基本的なバイクの乗り方やスマート・ライティング、トップガン、モトジムカーナ、オフロード講習、キッズ・モーターサイクル・スクールのコースなど、安全面に重点を置いており、費用はSR750($200)からSR1,500ほどだ。
「女性の運転禁止が解除された後、現在までに、様々な国籍の43人のバイカー(20人近くがサウジ人で、残りはエジプト人、レバノン人、また、王国に住むヨーロッパ人も)が弊社の講習コースに登録しています」とブカルイェワが語った。
コースは国際的基準を順守しており、安全の基礎を学ぶ理論講座から成り、バイクに乗る人にリスクに備え、管理する方法を指導する。またバイクに関する導入情報も含まれている。
実習はギアの変更から緊急停止、Uターン、コーナリングまでのあらゆる項目から構成されていると、ブカルイェワは語った。
学校は一般的に、学習者がどんな種類のバイクにも乗れるよう、小さいバイクで講習を行っている。コースの期間は、「それぞれの受講者が必要な全ての技能を学び、習得するのにかかる時間による」と、ブカルイェワは語った。
「ぶち当たった壁や課題は、教え方に関することのみで、受講生の取り組みの度合いと、講師の指示の理解度に基づくものです。しかし、ハラスメントや、クラクションを鳴らされること、いじめなどに関する課題もあります」とブカルイェワは語った。「実際、サウジ社会は、新しいことや便利なことに適応し、受け入れることができるということを証明してきました。女性は実際に、特に男性のバイカーから全面的なサポートや支援を受けています」。
サウジの女性たちが、バイカーズ・スキル・インスティテュートで技能を高める一方、王国の路上を走る女性のバイカーを見かけるのは稀だ。「数字上は、増加は全く期待していません。特に女性は世界のバイカーのわずか3%でしかないからです」と、ブカルイェワは語った。
交通局はまだ女性のバイカーに免許証を交付していないと、ブカルイェワは話した。「弊社のバイク講習コースには、運転免許証の取得は含まれていません。熱心な受講生の中には、免許を取りにバーレーンなどの近隣諸国へ行く人もいます」と、彼女は話した。