ジェッダ:アドミラル・ゴルシコフが、サウジアラビアに入港したロシア初の軍艦となった。ロシア大使館の公式発表によると、同艦は帰路の途中で「2日間の乗組員の休息および燃料補給」のためにジェッダ・イスラム港に入港した。
誘導ミサイルを搭載した135mのフリゲート艦アドミラル・ゴルシコフは、1月4日にロシア北西部の都市ムルマンスクを出港して南アフリカのケープタウン、ダーバン、リチャーズ・ベイへと長距離航海を行い、海軍軍事演習を実施した後にイランのチャー・バハールへと移動し、さらに軍事演習を行った。
先月ロシアは、中国およびイランとの関係強化を目的として、両国とアラビア海で海軍軍事演習を行ったと発表した。
「インド洋でも、3月13日に演習を実施しました。この演習は、Ka-27シリーズのヘリコプターによる潜水艦の発見および破壊に焦点を当てて行われました」ロシア大使館付き報道官アンドリー・ブレコフスキー氏は、アラブニュースに対してそう述べた。
インド洋でのミッションを完了したゴルシコフはジブチに向かった後、紅海沿岸部にあるサウジアラビアの都市ジェッダへと航行した。そこで、サウジアラビアに史上初めてロシアの軍艦が入港するという歴史を作った。
極超音速巡航ミサイル「ツィルコン」を搭載するアドミラル・ゴルシコフは、2日後にサウジアラビアを出港し、メンテナンスのためにシリアのタルトゥースへと向かう予定となっていた。
ロシア防衛省によると、ゴルシコフは1月に大西洋西部で900km以上離れた敵艦を標的とする想定でツィルコンミサイルによる攻撃訓練を実施し、2月には南アフリカ沖での南アフリカおよび中国海軍との合同演習に参加した。