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サウジアラビアは「この地域のデジタルハブに」なりつつある

30 Apr 2019 06:04:21 GMT9

Hala Tashkandi

  • このサミットは、その分野における現地および海外の専門家を集め政府のデジタル化のさらなる進展を議論する手段として、サウジアラビアで毎年開催される予定だ。

リヤド:サウジアラビアがこの地域のデジタルハブになるための道を歩み続ける場合、サウジ政府は技術の進歩に後れを取ることなく進まなければならない、と、主要な国際会議の1つにおいて発言された。

サウジアラビア全土にいる政府機関の情報技術に関連する200人以上のエグゼクティブディレクターがリヤドに集まり、デジタル化とそれをどのようにして社会に役立てるかについての議論が行われた。

首都のリッツカールトンホテルで開催されたグローバル・デジタルガバメント・サミットは、新しいサウジアラビアの電子政府プログラムであるYesserによって、「国民第一」という名称で開催された。

このフォーラムでは政府サービスの将来に焦点が当てられ、世界中の権力者がどのようにしてデジタル技術を活用し、統一され国民に優しいサービス提供モデルへと移行できるかが検討された。

YesserのCEOであるAli Al-Asiri氏は、月曜日にサミット開会式で参加者を歓迎し、サウジ政府は社会における自国の役割を再評価し、提供するサービスを再検討する必要があると述べた。

この集まりは「私たちの国、私たちの国の未来、そしてすべての国と社会の未来にとって非常に重要なものでありました」とAl-Asiri氏は述べた。過去10年間で世界は変化した。そしてそのスピードは何世紀にも渡る間見られなかったほどのものだった。

「私たちは、社会に広範囲に影響を与える技術の変化を目の当たりにしています。そして、社会に影響を与えるものは、政府に影響を与えるはずです」

同氏は、人工知能やロボット工学などといった、過去10年間に社会に影響を与えた最新の技術的進歩に注目し、サウジアラビアはどのようにしてそれらを活用し政府活動を強化したり、国の生活の質を向上させたりすることができるかを強調した。

彼は、この国の医療や教育の構成は産業革命以来ほとんど変化がなかったと付け加え、どうすればデジタル化によりサウジ政府が現代によりよく適応できるように国の構造を改正できるかを指摘した。

「これらの進歩には大きな社会的課題が伴います。政府は国民への社会的利益を最大化するために今こそ適応しなければならないのですが、まだ十分な変化が行われていません」とAl-Asiri氏は会議の出席者に語った。

サウジアラビアの通信情報技術相であるAbdullah bin Amer Al-Sawaha氏は声明で、サウジアラビア王国はサミットを開催するのに最適な場所であると述べた。

「サウジアラビア王国は、地域におけるデジタルハブになりつつあり、その才能を原動力とした洞察力、機敏さ、そして驚くべきやり方で実行しています」

この政府フォーラムは月曜日の夕方に人脈作りとガラディナーで始まり、火曜日には国際的なデジタル化の専門家によるパネルイベントが終日行われた。

講演者には、スウェーデンのジャーナリスト兼作家でありデジタル未来派のアンドレアス・エクストローム氏、世界銀行のガバナンス・グローバル・プラクティスのマネージャー、ルノー・セリグマン氏、ロシア政府の分析センターの副局長、Mikhail Pryadilnikov氏が含まれていた。

エクストローム氏は、デジタル変換の未来と、それが人類、公共サービスの提供、政府の政策決定に与える影響についてプレゼンテーションを行った。

このサミットは、その分野における現地および海外の専門家を集め政府のデジタル化のさらなる進展を議論する方法として、サウジアラビアで毎年開催される予定だ。

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