
リヤド:サウジ外務省は、サウジが6月19日の高官会議「スーダンおよび地域の援助国会議」にて共同議長を務めると発表した。危機が続くスーダンに人道支援を提供する狙い。
ファイサル・ビン・ファルハーン王子は「危機による影響の抑制に貢献できるよう、援助国の幅広い参加を期待します」と、ツイートした。
サウジはスーダンの人々の苦しみを和らげるための取り組みを続けており、悲劇が早く終わることを望んでいると、ファイサル外相は付け加えた。
13日に発表された声明によると、サウジはカタール、エジプト、ドイツ、国連人道問題調整事務所、EU、国連難民高等弁務官事務所と共同で議長を務める。
ファイサル王子は13日のツイートで「スーダン共和国の危機の当初から、そして賢明なリーダーシップの指導の下、サウジは人道支援の提供、影響を受けた人々の避難、政治会談の仲介により、スーダンの人々の苦しみを和らげようと努めてきました」と述べた。
サウジは5月7日、サルマン国王救援センターが1億ドル相当の支援をスーダンの人々に提供すると発表した。
またサウジは紛争解決に向けて、米国とともに交渉の仲介も行っている。
サウジ・米国の両国は5月、紛争中の両者を交渉のテーブルにつかせ、ジェッダ宣言の署名に導いた。これはスーダンへの人道支援の活動・提供を妨害しないことに合意する、平和への決意だ。
民間人に人道支援を行うため、これまでサウジと米国の仲介により複数回の停戦が実現してきたが、依然として暴力は続く。
11日の共同声明によると、サウジと米国は6月10日に終わった24時間の停戦中に戦闘の激しさが和らいでいたことに気づいたという。
しかし、両国はそれから暴力行為が再び激しくなったことに落胆していると述べ、非難している。
サウジと米国は、スーダンの人々に寄り添う決意をあらためて表明した。