
パリ:サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子は、今週パリで開催される「新グローバル金融協定のためのサミット(Summit for a New Global Financial Pact)」に王国の代表団を率いて参加する。
サミットでは、国家元首や国際組織・NGOの責任者および代表、民間部門のパートナー、慈善家、気候専門家、市民社会の代表など300人以上が一同に会する。
主催者によると、気候・生態系の遷移のための資金確保や開発資金の調達、グローバルノースとグローバルサウスとの間の信頼回復といった世界的な課題について話し合われる。
公的債務の増大や記録的なインフレ、貧困・社会的不平等の広がりなどの世界的な問題に取り組むため、より包括的な国際金融システムを提案するための意見集約もはかられる。
出席者
ムハンマド・ビン・サルマン(サウジアラビア皇太子)
アントニオ・グテーレス(国連事務総長)
アジェイ・バンガ(世界銀行総裁)
クリスタリナ・ゲオルギエバ(IMF専務理事)
李強(中国首相)
オラフ・ショルツ(ドイツ首相)
ウルズラ・フォン・デア・ライエン(欧州委員会委員長)
シャルル・ミシェル(欧州理事会議長)
ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ(ブラジル大統領)
アブドゥルファッターハ・エルシーシ(エジプト大統領)
シリル・ラマポーザ(南アフリカ大統領)
参加者は、税制や貧困国のための債務再編、(特に海上輸送部門における)国際的な炭素排出税の改革および、世界的な金融取引の改革について話し合うと主催者は述べている。
22~23日に開かれるサミットは、フランスのエマニュエル・マクロン大統領とバルバドスのミア・モトリー首相が昨年発表したもの。
マクロン大統領は「私たちは、発展途上世界の貧困国や新興国における、これらの課題に対処する最良の方法や投資の規模について合意しなくてはならない。また、世界銀行や国際通貨基金、公的資金・民間資金といった、あらゆるインフラの改革についても合意しなくてはならない」と述べている。
モトリー首相は「私たちは、不平等に対処し、気候遷移の資金を確保し、持続可能な開発目標に近づけるよう、反応性が高く、より公正かつ包括的な国際金融システムをともに構築しなければならない」と述べている。
* 本記事は元々、フランス語版アラブニュースに掲載されたものです。元の記事はこちら。